その後、部屋につくも飲み物が欲しくなり、再び立ち上がると買いに出る


しばらく歩いているとぼんやり歩いている見知った人物を見つける


『真砂子…？様子が変…』



彩は真砂子の様子を見て首を傾げると後を追いかける


真砂子、と声をかけようとした直後
真砂子は少しふらつき壁に寄り掛かった。


…！そこは！


『真砂子！』


バリバリと凄い音を立てて真砂子の姿が消えて悲鳴が放たれた瞬間


ﾊﾞｼｯ


「え…あ、黒蝶！…離して下さいませ！このままでは…貴方も落ちてしまう」


片手で壁に手をつき、もう一つの手で真砂子の腕を握っている彩は顔を歪めながらも首を振る


『絶対にやだ…っ！誰かきて！！』


マイクに向かって怒鳴る彩は力を入れ持ち上げようとする


『(銀、下から持ち上げて…もたない)』


《ぉ、おう！》


凄い音で駆け付けた銀が下から持ち上げちゃんとした床に真砂子を座らせる


『よかった…ありがとう銀。』


首を振る銀は真砂子の顔を舐め先に戻っていった。


「ありがとう銀、彩…あ…ごめんなさい！血が出てますわ！今止血をっ…」


真砂子は目の前にある、おそらく壁に手をついたときに破片が刺さり血が出ている手の平を掴み焦るが、呟くと同時に足音が聞こえ彩は立ち上がり首を振る


『真砂子が無事で良かったよ…私は大丈夫だから！またね』


心配する彼女に安心してと笑みを向けると踵を返した