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その日の夜、麻衣はナルの命令でビデオテープを取りに来ていた
夜の学校ということで不気味さも倍増し誰かについてきて貰えばよかったと後悔
「(いや!雑用くらい出来なくてどうする!)」
生物室についた麻衣は中に入りカメラに近づきテープを取ろうとするも何の反応もなし
「あ、あれ?やだな、壊れちゃった?」
何度も何度も押すも反応しないカメラに麻衣が焦ると持っていた懐中電灯のライトまで消える
「ちょ、冗談やめてよ…こんなときに停電なん…っ」
…停電なんて懐中電灯には関係ない…なんかヤバイ気がする…
危機感を感じベースに戻ろうと扉に手をかけるも開かない
「やっ、ちょっと何で!?鍵なんかないのに!」
焦れば焦るほど現状が分からなくなる、それは分かってるものの焦る気持ちは押さえられない
麻衣が必死に扉を開けようとするなか、背後から笑い声
「…え?」
麻衣が振り返ると窓の向こうに子供の姿
それに目を見開き笑い声が響くなか何かが割れる音と共に嫌な臭いが充満する
「!…これ、ホルマリンの臭い…じゃあ今割れたのって」
咄嗟に顔を手で覆うも次々と割れていく
「っ、ぃ、いやー!誰か来て!誰かっ」
麻衣は無意識に胸元を掴みふいに触れた物をぎゅっと握りしめる
…彩、お願い助けてっ!
意識が遠退く中、麻衣には狼の遠吠えが聞こえた気がした