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彩と銀、そして坂内が屋上から出てすぐに悲鳴が聞こえる
思わず隣にいる銀に顔を向ければ険しい顔をし、あそこの教室!と叫ぶ。彩は銀に坂内と一緒に待ってるように言えば走り廊下で泣いてる女子を背に中を見る
『(うわ…)』
教室内は荒れ、そこの中心には先程何が起きてるのか教えてくれた一匹の黒い犬。彩は咄嗟に懐から笛を取りだし短く高い音を鳴らした
「どうした?!」
彩の出した音に反応したのか、それともぼーさん達が来たからなのかは分からないが黒い犬は一度彩を見てから教室から飛び出していった
……早ク、コノ呪縛カラ開放シテ…クワレル
そう呟いて
その場が一事騒然となるも彩はメンバーの横を通りすぎて銀達の元に戻る
『(あの犬…クワレル…?)』
《どうしたの?》
考えるようにする主人に銀が首を傾げるも首を振り小さく笑う
『(……いや、あの犬、銀と並べたら黒白で可愛いかなーって)』
「(《えー…》)」
坂内まで彩の言葉に反応し、思わず小さく笑った
その後、ナル達がベースに戻ることになり後ろをついていく
会議室についたと同時にチャイムが鳴り生徒がやってくる、彩と坂内、銀は入り口近くで中の様子を眺め生徒の話を聞いていた
「ぼくは犬ではない」
生徒の口からその言葉が出てくれば坂内は俯く
それを見た彩は外に出るかと提案するも首を振られる
「意味がわかりますか?」
「分かる気がします。学校にいると自分でもそう思うことがあるから…髪の長さ、持ち物の色まで決められて、言葉使いや態度が悪いってチェックされて」
『(そんなことまでされてたんだ?)』
それじゃ犬の躾みたいじゃないか、と小さく呟くと坂内も頷く
「(本当、酷かったよ…けど、他の人もそう思ってたんだね…)」
僅かに苦笑を含んだ笑いをする坂内に彩は手を伸ばし頭を撫でる
それに目を見開いた坂内は照れくさそうにはにかみ出ていく生徒を見た
それから次の被害者を連れて安原が入ってきた
『(…あれ?)』
安原を見た瞬間彩は首を傾げたがすぐに考えをやめ話を聞き始めた