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黙ったまま歩くナルに彩は不安そうに首を傾げ
『ナ、ナル?本当に大丈夫だったの?』
「大丈夫だ。……それより彩、いつあんなこと覚えた」
『あんなこと?』
首を傾げながら言えばナルは一瞬息を詰めながらも首を振りいや、いいと呟く
「それにしても彩から誘ってくるとは思わなかったな」
『う…だって…側に居たいな…なんて?あ、もしかして…嫌だった?』
彩はナルの言葉に再び不安に駈られるもナルは苦笑を浮かべ立ち止まると手を引いて空いてるベンチに座るように促し身体を向かい合わせになるように自分も座れば両手で彩の手を握る
「彩、何を思ってる?」
『何を…?』
「今言っただろ…側に居たいと。他には?」
『それだけなの……ただナルが知りたいってのと…けど、重くないかなって。ナルは自ら誰かと一緒に居ることないし自分の事を詮索されることも嫌いでしょう?…それは分かってるけど不安になるの…私はナルの側に居てもいいのかって…』
彩は僅かに目を伏せながら言えばナルは僅かに眉を潜め彩の頬に手を当て上げさせる
「確かに僕は信頼の出来る人以外は側に寄らせないし詮索されることも嫌いだ。けどそれと好きな人とは違う…重くなんてない、側に居る事を許すのは彩だけだ。僕のことを知りたいなら何でも答えてやる…それでも不安になるなら嫌でも思い知らせてやる…僕がどれだけ彩に惹かれているのか」
『っ、』
最後の言葉に顔を赤くした彩にナルは滅多に見れない優しい笑みを浮かべ
「僕が想ってるのは彩だけだ。僕に遠慮するんじゃない、分かったな?」
その言葉にコクコクと頷いた彩の頬から手を離せば立ち上がり手を差し出す
「散歩の続きだ…そのあとご飯でもいくぞ。その時にでもじっくり話せばいい」
『…うん。ありがとうナル!』
彩はそっと手を乗せ立てば嬉しさから満面な笑みを浮かべナルの頬にキスをしナルもお返し、と髪にキスを落とした
再びデートに戻った二人を遠巻きに見ていた他のカップルは微笑ましい気持ちになったという
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