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ナルと真砂子は離れたベンチに座る
ナルは怒りよりも落ち込みが酷いらしく顔には出ないが雰囲気が物語っている
真砂子はその様子に首を傾げながら口を開く
「ナル、どうかしましたの?」
「気にしないでください」
ツンと返すナルに真砂子は口元に袖を当て小さく笑う
「そんな彩と一緒がよろしかったのなら無理矢理にでも断ればよろしかったのに」
「…………」
ナルはその言葉に驚き真砂子を見れば目元で笑われる
「付き合っておられるのでしょ?…彩から聞いたわけではありませんことよ?なんとなくそう思ったんですの…二人が一緒に居るときの雰囲気で…ナル、私の事お嫌いでしょう?こういう時でしか話せないと思って無理矢理連れてきてしまいましたわ…ごめんなさい」
僅かに目線を伏せた真砂子にナルはベンチに寄りかかりファイルを横に置き息をつく
「…別に…ただ僕の本性を知ってるから警戒していただけです。感謝してます…原さんが居たから今の彩がいる…」
「っ、…変わりましたわねナル。彩のおかげかもしれませんわね…ナルは彩の…」
真砂子はナルの言葉に嬉しそうに目を閉じるも恐る恐るといったように言えばナルは頷く
「知ってます。」
「そうですか…ナル、彩は私の大事な方です。悲しませるような事はしないでくださいましね。後、この事は誰にも言いませんから安心してください」
僅かに目を光らせて言った真砂子にナルは苦笑を浮かべた
「分かってますよ…」