Files4
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『何で私は生まれたのか、ってその当時ずっと思ってた…実験で人や動物を苦しめるだけに生まれてきたのかって…いずれはこの力で人を殺める為に作られた命なんだって諦めてた』
ナルは黙って聞き、それでさっきの言葉か、と呟く
『うん。けどおじいちゃんの家に行ってからは違ったんだよ…おじいちゃんはたくさんの事を教えてくれた…両親から貰えなかった愛情をたくさんくれた…側には銀がいつも居てくれて…』
祖父である広重やいつも側にいる銀を思い浮かべ小さく笑う
『だから殆ど夢も見なくなってたのに久しぶりに見たから動揺してたみたい…多分今回の事件が呪法関係だったからだと思うけど…ごめんね、ナル…酷い言い方して…』
「僕も悪かった…怒鳴ったりして」
『ううん…私の事思って言ってくれたことでしょ?…もう大丈夫。まだ、麻衣達に話す勇気はないけど、いつか必ず話すよ。』
「麻衣達なら大丈夫だろ…もう少し僕を…僕らを頼れ」
『そうだといいな…うん、ありがとう』
彩は少し身体を離せばナルを見上げ微笑む
『ナル、ありがとう。私、皆に会えて…ナルに会えて本当によかった…』
「………………」
彩は何も答えないナルに首を傾げるもふと外を見ればわぁ、と呟く
『見て、ナル。朝日が……ぇ…』
外が明るくなって見えた綺麗な朝日に彩が感動しナルに顔を向けた瞬間、極至近距離にナルの顔
彩が驚き目を見開いた次の瞬間には唇が重なった
朝日の光が部屋の中に広がり重なった二つの影を扉に写していた