そのまま、まず誰も居ないのを見計らって更衣室で着替えて校長室に向かう


『失礼します』


中に入ると校長しかおらず息を吐くと見据えて笑みを浮かべ


『校長先生、この度は依頼して下さりありがとうございます。黒蝶です。…っていうか…直接、頼めばいいじゃないですか。私の正体知ってるんだから』


彩がそう言うと校長は苦笑しながら椅子に進める


｢まぁ、そうなんだが…学校で依頼すれば誰にばれるか分からないからな。｣


まぁ、確かに…と彩も頷いた


『そうですね…ありがとうございます…それで、依頼内容は分かったのですが他に協力者は何人いるんですか？』


｢あぁ、全部で6人いる。その中の2人はもう調査してるよ…後の人達は明日か明後日になるだろう…ま、多いかと思ったんだが、早く取り壊したいからね…頼むよ｣


校長の言葉に頷くと立ち上がり

『了解しました…では早速、行ってきますね…失礼しました』


そのまま校長室を出ると旧校舎に向かった。






今日は全部活は休みの為、学校には生徒はいない

そのため彩がどんなに怪しい格好をしていてもじろじろ見られる事はない


内心それに感謝しながら旧校舎に着くと近くにワゴン車が一台あり中で物音がする。
中にいるのか…と彩は中に入り音がする場所まで向かう


しばらく行くと小さな声が聞こえてくる。それと同時に彩は隠れた


｢……っとに霊能者って雰囲気じゃないねぇ…｣


…あの声は谷山さん？何故彼女が…


｢ゴーストハンター…一緒にするな…｣


…ゴーストハンター…ねぇ
ま、今日は終わりらしいし、何もしてないけど私も帰ろっかな…




彩は音もなくその場を後にするのだった。