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悠仁が事故に遭った翌年のこと。悠仁と脹相は子供達を預けて、クリスマスプレゼントがてら久しぶりに二人きりのデートをしていた。
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日中は映画を観て、昼はラーメンを食べて、ゆっくりドライブをしつつ夜は街中のイルミネーションを二人で眺めていた。
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脹相
結婚する前も見に来たな

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悠仁覚えてた?脹相ってばイルミネーションそっちのけで俺ばっか見てたよな
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脹相
悠仁の目がキラキラしていて綺麗だったんだ、悠仁の目に映ったイルミネーションをちゃんと見ていたぞ

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悠仁はあ、そう?そんで今も同じことしてるわけだ?
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脹相
ふふ、悠仁の瞳は綺麗だ

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悠仁は真っ直ぐに見つめてくる視線に少し照れて繋いだ手をぶらぶらと揺らした。
こてんと首を傾げて穏やかな笑顔で見つめられると、所構わずキスしたくなってしまう。これでも子供達の前では結構我慢しているのだ。 -
悠仁脹相も綺麗だよ。お前は何処に居ても綺麗
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脹相
ん゛っき、綺麗じゃない時もあるぞ!

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悠仁そうかな〜?授乳中も家事してる時も疲れて昼寝してるときも、オムツ交換してるときですら綺麗なのに?
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脹相
……っ分娩中とか……

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悠仁はは、まあそうか、でもあれはそうだな……勇ましいと思うけどな〜トイレで戦った時の顔思い出す
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脹相
俺の……っ顔が……?!

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悠仁あと子供達を叱る時とか?怒った顔とか本気の顔って言うんかな、俺あれも好き
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脹相
悠仁っもう俺のことはいいからっ

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悠仁なんでさ?久しぶりに二人きりなんだし、今まで溜めてきた分口説かせてよ
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脹相
うう……

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子供達は叔父さん達の家にお泊まりになっている。つまり明日の朝まで本当に久しぶりに二人きりで、この後ホテルだって予約してあるのだ。
寝室ではいつも二人きりではあるが、毎日家事や仕事に追われる二人にはヒートや、こうして時間を作るしかゆっくり出来る時が無いのだ。 -
悠仁子供達が居て、賑やかで毎日大変だけど、変わんないのが幸せだな〜って事故に遭ってからこっち、よく考えるんだよな。前のを思い出したのもあるのかもだけど
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悠仁脹相のお陰で、父親にしてもらって、凄い幸せなんだけど、お前と添い遂げるっていうのも大事だかんね。夫婦って言うか、恋人みたいにしてたいな
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脹相は最初、泣きそうな顔で悠仁の言葉を聞いていたが、途中から顔を赤くして悠仁の手をにぎにぎしている。無自覚かも知れないが、こうやって熱烈に口説いてやった日はベッドで凄く乱れてくれるのを悠仁は知っている。
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脹相
俺は……見合いで逢った時から……悠仁と恋仲になれると思うと……もう堪らなくて……嬉しくて叫び出したいくらいなのに、力が入らないと言うか……前の俺ならたぶん、鼻上の痣の呪力がコントロール出来なくなっていただろう

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脹相
それが、家族になれば落ち着くのだろうか、と思っていたんだが……悠仁が言うように、日常生活は毎日穏やかで幸せで、子育ては大変だが楽しくて

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脹相
でもこうやって二人きりになるとあの頃に戻るんだ。悠仁と、恋?をしているのが、嬉しくて、胸が苦しくて、お前の言葉も一挙手一投足にもドキドキして

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悠仁はは……かーわい……
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悠仁う〜ん、ダメだな、俺
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脹相
?

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悠仁なんかカッコつけようとしたけど性に合わないよな
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脹相
億さず物事を伝える悠仁が俺は好きだ

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脹相の言葉に悠仁は少し複雑そうな顔をしたあと、脹相に耳打ちして囁いた。
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悠仁うん、じゃあ言うけど、お前が綺麗で可愛いので早く抱きたいです
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脹相
ふ、ははっ堪え性のない可愛い旦那さんだ、今夜は離さないでくれよ

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悠仁……っ!!そういうえっちなこと言うもんね!覚えてろよ
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二人はイルミネーションに目もくれず、手を繋いでホテルへと向かい出す。約束通り、悠仁は朝まで脹相を離さず少しだけ寝不足のまま子供達を迎えに行ったのだった。
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