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ガンゾー
ようし!ここは俺の奢りだ!
食おうぜ飲もうぜ! -
デア
それで…なんで食事なんだ?
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ハルゼー
いいじゃないですか!仲良くなれたんだから。
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デア
(仲良く…なったのか?)
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ガンゾー
これはケジメだ。負けたからそのケジメはつけさせてもらう!
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デア
ケジメ…。よく分からんがそれとこの食事会にどういう理由が。
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ガンゾー
一度、拳をかわした相手とは明日の強敵(とも)と…
オレの人生の本にそう書いてあった。 -
ハルゼー
あ「ぶっこみ野郎男物語」不良たちがケンカを通して絆を深めていくのが熱いマンガですね!
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デア
ま、漫画!?
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ガンゾー
お前はにっくき親父の仇だが、ここでケジメをつけることで次に戦った時は…
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デア
わ、わかったから漫画をめくるのをやめろ!
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ガンゾー
ん?もしかしてこの本が苦手か…?
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デア
苦手ではないんだが、こう…ここまで構えていた自分が恥ずかしい…。
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ハルゼー
きっとガンゾーさんはその本を読んで育ってきたんですね。
分かりますよ!人生のバイブルってやつですね! -
ガンゾー
そうだぜ!お前も分かる奴だなはるのすけ!
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ハルゼー
ハルゼーです…
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デア
呼び出されたときは今度こそ倒しに来ると思ってたが…
まぁいい。特に悪さをしているわけでもなさそうだしな。 -
ハルゼー
そうですよ隊長。ガンゾーさんはほんとは優しくていい人なんですから。
ここで仲良くできて良かったです! -
ガンゾー
ん?誰が仲良くすると言った?
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ハルゼー
え…?
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ガンゾー
俺はデアを許したつもりはないし、次に会う時が決着の時だと思ってるからな。
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デア
む…。
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ガンゾー
次は俺が勝つ。そして親父の墓前でその勝利を報告するんだ。
デア、お前の死をもってな! -
ハルゼー
えええ!!そんな、せっかく仲良くできると思ったのに…
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デア
ふ…なるほどな。
私は逃げも隠れもしない。何時でもお前の挑戦を受けてやろう。 -
ハルゼー
隊長!
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ガンゾー
ハッハッハッハッハ!!
デア、やっぱりお前は俺が認めた好敵手(ライバル)だ! -
デア
好敵手とは言ってくれたもんだな。
次は一瞬でケリをつけてやるから、涙を拭くハンカチを用意しておくことだ。 -
ガンゾー
お、言ったなぁ!
打たれまくってボロ雑巾みたいにされてたくせによー。 -
デア
お前を調子づかせるための作戦だ。実際、まんまとハマってくれたしな。
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ガンゾー
弱いからそんな卑怯な手でしか勝てないんだろ!
次はそれを上回る力で押し切るぜ! -
デア
じゃあ私はそれを上回る知力だな。
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ガンゾー
じゃあ俺はそれをされに上回って…
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デア
じゃあ私はそれの先の先を読んで…
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ガンゾー
ガルルル…
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デア
ぐぬぬぬ…
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ハルゼー
(なんだか思ったより深刻でもなさそうだな…)
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ガンゾー
よーし!今から何杯飲めるか勝負だ!!
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デア
望むところだッ!!
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ハルゼー
あ…あの、もしかしてですけど。
お二方、だいぶ酔ってます? -
ガンゾー
酔って…
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デア
ない!!
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ハルゼー
あ、はい。
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ガンゾー
酔いつぶれたお前をゴミ箱に突っ込んでやるから覚悟しな。
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デア
お前こそ、トイレと友達になるまで吐き潰れる準備はできたか?
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ハルゼー
(はぁ、こうなったら僕も二人を送り届ける覚悟を決めるか…)
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デア&ガンゾー
んぐんぐんぐぷはーっ!!
おかわりだ!!!
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