一つ一つ重ねたカミは

「ヘーイ今日はオールナイトディスコだぜ!」
「イェーイ!」
「待った」
「えっ」
「何でノるの? 文句とか言わないわけ?」
「えっ……えっ」
「オールナイトだぜ? オマエ嫌じゃないの? 他の紙ッぺラどもは文句言ってきたし、それで穴空けたけど」
「いえ……? 私、DJですし?」
「あ、そういう? そういうねー? はー。やっぱおれッチお前のこと好きだわ」
「えっ」
「オールナイトディスコだぜー!」
「え、え……」
「DJ、音楽!」
「い、イェーイ!」



 赤い奴が来た。噂の奴。紙ッぺラたちの救いの主が。
「ノリノリだぜ~! 今夜はオールナイトでおどりあかそうぜ~!」
 視界の端でノってるDJを見、
『DJですし?』
 大丈夫、こいつはきっと「最後まで」ノってくれる、そんなことを思う。
 踊り明かそうぜ。きっと朝は来ねえ。
 でもそれでも、それでも朝は来る。
 そしたらたぶん、それで終わりだ。
 サンキューDJ。楽しかったぜ。なんて絶対言う暇ねーけどそれでも確かに楽しかった。
 物事なんてそれでいいと思わねーか? え、思わねー?
 それでもおれは、楽しかったぜ、なあDJ――



 そしてカウントはゼロになった。
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