一つ一つ重ねたカミは
毎日。
パンチさんが起きるよりも早く起きなければいけないのは当然として、毎朝……昼も夜もないけれど、一日の始まりに乗り越えなければいけない壁がある。
それは――
「パンチさん、おはようございます」
「よおDJ」
の次にくる、
『バチン!』
「ヒッ」
これだ。
「あー惜し。オマエほんとにすばしっこいな」
「毎朝穴空けようとしてくるのやめてくださいよ……」
「すばしっこいって褒めてやってるのに嬉しくないの?」
「は、はい、ありがとうございます」
「……でもなんで毎回避けんの? 理解できねーんだけど」
「え?」
「穴空けられんの嬉しいだろ?」
「いえ……いえ?」
「気持ちよくない?」
「いえ、気持ちいいとかそういう問題じゃなく……」
「おれッチも自信あんだよねー。何せプロだし? 絶対気持ちイイと思うんだけど」
「いえその……」
「オマエら紙ッぺラさー、穴空けられそうになるのすごい嫌がるけど。わかんねーなぁ。アガらねえ?」
「いえ……」
「感性理解できねー。オマエら絶対どうかしてるよ。軍団のアイツらも嫌がるけどよ、絶対気持ちイイのにわかんねー」
「ええ……」
「なあ、DJ」
「なっ、なんですか」
「……」
「ええと」
『バチン!』
「ヒッ」
「あー、駄目か。いけると思ったのにな」
「やめてください……」
「残念」
やっぱりパンチさんの感性は理解できないと思った。
パンチさんが起きるよりも早く起きなければいけないのは当然として、毎朝……昼も夜もないけれど、一日の始まりに乗り越えなければいけない壁がある。
それは――
「パンチさん、おはようございます」
「よおDJ」
の次にくる、
『バチン!』
「ヒッ」
これだ。
「あー惜し。オマエほんとにすばしっこいな」
「毎朝穴空けようとしてくるのやめてくださいよ……」
「すばしっこいって褒めてやってるのに嬉しくないの?」
「は、はい、ありがとうございます」
「……でもなんで毎回避けんの? 理解できねーんだけど」
「え?」
「穴空けられんの嬉しいだろ?」
「いえ……いえ?」
「気持ちよくない?」
「いえ、気持ちいいとかそういう問題じゃなく……」
「おれッチも自信あんだよねー。何せプロだし? 絶対気持ちイイと思うんだけど」
「いえその……」
「オマエら紙ッぺラさー、穴空けられそうになるのすごい嫌がるけど。わかんねーなぁ。アガらねえ?」
「いえ……」
「感性理解できねー。オマエら絶対どうかしてるよ。軍団のアイツらも嫌がるけどよ、絶対気持ちイイのにわかんねー」
「ええ……」
「なあ、DJ」
「なっ、なんですか」
「……」
「ええと」
『バチン!』
「ヒッ」
「あー、駄目か。いけると思ったのにな」
「やめてください……」
「残念」
やっぱりパンチさんの感性は理解できないと思った。