後日談、の後日談
「いや~……温泉よかったですね、最初はパンチさんが錆びちゃうかと思ってヒヤヒヤしたけど……」
「おれッチは錆びねえって説明しただろ?」
「そうですけど……キンゾクは錆びるって情報を聞いて私なりに心配してたんですよ」
「心配ね」
「そうですよ」
「悪魔なんか心配したら不幸になるぜ?」
「パンチさんと一緒なら不幸なんか怖くありませんよ」
「また、言うねー……」
「二人なら無敵ですよ」
「主人公~!」
「だから違いますってば」
「ハハハ!」
「はあ……でも、もうお正月も終わっちゃいますね」
「そうだな」
「年末年始をこうして一緒に過ごせてよかったです」
「一緒に住んでるんだからずっと一緒だろ?」
「ああ、そういう意味ではなく、これまでずっと……周る、中で、あなたがいない月日を過ごしてきて……それで、こういう節目のような特別な日々をあなたと一緒に過ごせる日常が……本当に、嬉しいなって」
「……フ。……オマエといると退屈しねえよ」
「……ありがとうございます」
「つまんねーと思ってた毎日がつまんなくなくなるなんて思っちゃいなかった、あれほど嫌ってた日常が、夜が明けた後、こんな日々が待ってるなんてな」
「パンチさん……」
「まあこういうのも悪くはねえかなって、」
「大丈夫ですよ」
「ん?」
「DJがいる限りオールナイトは終わりません。夜は明けさせない……無理して昼を良いと思わなくてもいいんです」
「甘やかすねえオマエ」
「そりゃまあ」
「夜があるってのはいいねー。やっぱおれッチは夜が一番好きだ」
「はい」
「でもオマエと一緒の日常はもっと好きだ。……こんなこと自分が言うなんて思っちゃいなかったけどな」
「……」
「おれッチはひょっとすると『変質しちまった』のかもしれねえ。だが、おれッチはそれでもいいと思ってる。変質しようが何しようがおれッチはおれッチだし、毎日楽しく過ごせるんなら何でも構わねえ。自分がどうなろうが……退屈しなきゃそれでいい」
「……そういうところ、やっぱりパンチさんだなって思います」
「ハハ。……さ、帰ろうぜDJ」
「ええ、日常へ、ですね」
「そうだ。わかってると思うが、退屈させるなよ?」
「当然ですよ、パンチさん」
そうして回帰する。
新たな日常へと。
「おれッチは錆びねえって説明しただろ?」
「そうですけど……キンゾクは錆びるって情報を聞いて私なりに心配してたんですよ」
「心配ね」
「そうですよ」
「悪魔なんか心配したら不幸になるぜ?」
「パンチさんと一緒なら不幸なんか怖くありませんよ」
「また、言うねー……」
「二人なら無敵ですよ」
「主人公~!」
「だから違いますってば」
「ハハハ!」
「はあ……でも、もうお正月も終わっちゃいますね」
「そうだな」
「年末年始をこうして一緒に過ごせてよかったです」
「一緒に住んでるんだからずっと一緒だろ?」
「ああ、そういう意味ではなく、これまでずっと……周る、中で、あなたがいない月日を過ごしてきて……それで、こういう節目のような特別な日々をあなたと一緒に過ごせる日常が……本当に、嬉しいなって」
「……フ。……オマエといると退屈しねえよ」
「……ありがとうございます」
「つまんねーと思ってた毎日がつまんなくなくなるなんて思っちゃいなかった、あれほど嫌ってた日常が、夜が明けた後、こんな日々が待ってるなんてな」
「パンチさん……」
「まあこういうのも悪くはねえかなって、」
「大丈夫ですよ」
「ん?」
「DJがいる限りオールナイトは終わりません。夜は明けさせない……無理して昼を良いと思わなくてもいいんです」
「甘やかすねえオマエ」
「そりゃまあ」
「夜があるってのはいいねー。やっぱおれッチは夜が一番好きだ」
「はい」
「でもオマエと一緒の日常はもっと好きだ。……こんなこと自分が言うなんて思っちゃいなかったけどな」
「……」
「おれッチはひょっとすると『変質しちまった』のかもしれねえ。だが、おれッチはそれでもいいと思ってる。変質しようが何しようがおれッチはおれッチだし、毎日楽しく過ごせるんなら何でも構わねえ。自分がどうなろうが……退屈しなきゃそれでいい」
「……そういうところ、やっぱりパンチさんだなって思います」
「ハハ。……さ、帰ろうぜDJ」
「ええ、日常へ、ですね」
「そうだ。わかってると思うが、退屈させるなよ?」
「当然ですよ、パンチさん」
そうして回帰する。
新たな日常へと。
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