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【カンオル】どんどん熱は増すばかり

2021/11/16 05:44
CP雑多セルフクロスオーバーSSS100個書けるかな期間
 風邪ひいたんだろそれ、と強く言われて、気付けば手を掴まれて医療部屋までの道を手を引かれながら歩いていた。確かに少し熱っぽくて、でもまだ大丈夫だからと言い聞かせていたけれど、カン様はそう言って、私を連れ出した。

「ひ、ひと、ひとりで、」

 小さすぎる声もカン様は聞いてくれる。くるりとこちらを向くと、手を離してくれたことにほっとする。

「無理し過ぎだろお前」
「む、無理なんかじゃ」
「あのな、倒れたら元も子もねえーの。大人しく寝てろよ。ここに居る奴ら、病人に無理やり作業させるような厳しい奴らじゃねえんだから」
「あ、は、はい、」

 微熱だから、本当に大丈夫なのにと思いながらも、真剣な顔に反論するのはとても気が引けた。頑張りすぎないようにと周りから言われていて、そう、しないように頑張ったけど。

「オルキデ、触るからな」
「ひゃ、あい!?」

 軽々と持ち上げられていたことに驚きながら、カン様のもふもふしたお顔がわりと近いことにびっくりする。

「カ、カ、カン様っ、あの、あの」
「おう、今日は特別に抱っこして運んでやるから。もうされたくなかったら次からちゃんと休むんだぞ、わかったか?」
「は、ひゃ、い」

 こくこくと頷き続ければカン様はにこにこと笑って、それから短い医務室までの距離を大股で歩いていく。こわごわとしがみついても何も言われない。私の事は女の子としてはみてくれないのか、妹みたいに思われてるんだろうかなんて事が頭をよぎって、なんだか恥ずかしくなってしまう。
 カン様はどんな女の子が好きですか、とまだ聞けないまま、彼の笑顔が眩しくって、どんどん気持ちが募っていくのを止められないでいる。

× × × × × × ×
無自覚でどんどん好感度上げてくカンちゃんと意中にないんだろうなとわかっているけど好きになっちゃってくオルキデちゃん、かわいいねえ

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