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風邪と看病

2021/07/29 08:22
ノニン×エデルガルド(男女)SSS100個書けるかな期間
「お父さん熱があるの、」

 助けて、と涙ながらにやってきたユッテを連れてあの男の家まで行く。ドアを開けるなり、ユッテ、と心配したような男が、熱の所為でか、少し潤んだ眼のまま此方を見て驚いたようだった。

「ユッテひとりじゃお父さんのかんびょー出来ない‥‥」
「だ、大丈夫、お父さんは、大丈夫だからユッテ」
「大丈夫じゃないもん!」

 寝てなきゃダメなんだから、とべそべそと泣きながら、己の父親を押して、恐らく男の自室だろう場所へ押し込んでからユッテが振り返る。

「お父さん、ユッテが熱を出したら隣にいてくれるの。安心するからユッテもお父さんにしてあげたいのに、お父さんはへーきだよっていうの……お父さんは、ユッテのこと、嫌いなのかな……」

 ぎゅ、と服を掴むユッテの頭を撫でて、それは、なんというべきか思考する。

「ユッテにうつしたら、またユッテが辛い思いをすると思って言ってるだけだ。ユッテのことが邪魔で言ってるわけでもないし、本当に平気なわけじゃないんだ。だから、ユッテの気持ちはお父さんだってわかってくれている」

 ほんと?とこちらを伺うユッテに頷く。そうすると、「じゃあいっぱいお世話する」と張り切るのを見てこれでよかった、と思っていいのかわからない。

「……ユッテ、私は片腕だけだ。一人でやるのは難しいがユッテと一緒なら平気だ。ユッテがやりたいけど難しい事、手伝おう」
「うん!!」

 ありがとう、おねえちゃん、と笑う彼女の頭を撫でる。撫で乍ら、彼女にとってあの男は、それなりに父親として在るらしい、と認識をした。
× × × × × × ×

このあと無茶苦茶看病してもらった(ノニンちゃんが

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