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【ノニエル】あの人に優しい光が降れば、【※ノニンさん不在】

2021/04/17 05:12
ノニン×エデルガルド(男女)SSS100個書けるかな期間
 ぎこちない、と思った。

 彼女にしてはぎこちなく、それでもよく見なければわからないほどで、動きが鈍い。ノニンさんと話すレスライン殿を見てそう思った。自分がいる手前、恐らくだが猶更普段通りにしているにしても、だ。
 彼と何か良くないことでもあったのだろうかとノニンさんを見るが、彼は彼女を征服しようだとか、屈服させようだとか、下に見ない方何だろうと思う。そうであればレスライン殿がここまで長く会話を交わすことは無いだろう。

 長くと言っても他の男性と話すときより、ふたつ、ひとつ会話が多いくらいだ。その間、眼を逸らし、僅かに左右に視線を振る様子も、一瞬、僅かに考えて止まるかのように口を止めるのも、彼女にしてみればぎこちない、珍しいもの、にはなっている。
 ノニンさんがレスライン殿に好意を伝えているらしいことはレスライン殿自身から窺っている。だからぎこちないのだろうか、と思う。会話の内容は聞こえないが、それでも話し終えるなり、すっと迷いなく歩き出した彼女の後を追うときにノニンさんと視線があい、眼だけで挨拶を失礼と思いながらも済ませて去る。

「冬の警備の打ち合わせはどうします」
「任せておけばいい、どうせ私の隊もお前の隊もいったところで話し合いから外されるのがオチだ。隊のものには申し訳ないがな」

 私自身も、彼女自身も、上の年齢のものからはいい顔をされない。隊員もそれはわかってくれてついてきてはくれる。
 だからこそ、ノニンさんの柔らかに見えるレスライン殿への態度が目立ち、それを受ける彼女の態度へ対する影の言葉が聞こえている。言いたいことは言わせておけばいい、と彼女は言うのだが、聞こえる言葉ほど彼女は冷徹ではないし、ノニンさんを利用しようとしているわけでもないのに、と不快になる。

「……そんな顔をするな、お前の所為じゃない。私の所為なんだから」
「……、貴女の所為でもありません」

 ふっと彼女が少しばかり表情をやわらかにする。

「迷惑ばかりかけているな、」
「思ったことはありません」
「そう、か、」

 ぎこちない、と思うと同時に、ノニンさんと交友を持つようになった彼女は、前よりどこか力を抜く瞬間が多くなった、と最近よく感じる。
 ノニンさんが、彼女にとって害がない人であればいいのに、と思う。
× × × × × × ×
心配してくれるヨルクさん……

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