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【ミハダン】君との時間を共有するために、

2019/10/03 03:55
CP雑多
 お互い忙しいし、言ってしまえばずるずる、お試し期間の延長を重ねに重ねている状態で、こんなんじゃあれだから、なんならお試しでデートをしようか!などと提案するのも日程調整が絡んで来るから難しい。
 それでもいつもミハルから都合をつけて来てくれていた。気にしなくていいとはいってくれたけど、気になりすぎる。
 だから今回はかなり頑張って都合をつけ、かなり大幅な自由時間を手に入れることが出来た。連絡もしないで慌ててミハルの部屋まで来てしまってから、あれ、俺って結構これ、浮かれてるって奴だなあと思いつつ、呼びだす為にドア横のブザーを鳴らす。

「ダン」
「あーお団子だーかわいいね」
「あ?」
「俺とお揃いだよ」

 出てきたミハルが今日はオフなのは知っていたけど、髪型を随分コンパクトにしてるんだなあと思った。いつもきれいな青い髪の毛が流れているから新鮮だ。

「お前、仕事はどうした」
「今日はオフなんだ」
「……本当か?」
「本当だよ、ほら、いつもミハルばかり都合つけてきてくれるのに、俺仕事してばかりだから、えーっと、今日は頑張りまくった、から大丈夫」
「年なんだから頑張るんじゃない」
「ええ……」

 はあ、とため息をついたミハルが、左手で俺の左手を掴む。柔らかい力で掴まれて、それから、優しく手を引かれて少し胸が弾んでしまう。ミハルってこういう風に手を握るんだなあ、という発見がなんだかうれしい。

「ほら、立ってないで入れ」
「いいの?」
「じゃあなんの為に来てるんだお前は」
「あー……ミハルの、顔を見に?」
「……見るだけで満足するんじゃない、入れ」

 あくまで俺の意志に従う、といっているような手の力は、ずっと優しい。俺が握り返しても、それは変わらない。

「じゃあ、お邪魔します」

 にっこりと笑うと、ミハルはいつものにやり、という笑顔ではなくて、優しい笑い方をしてみせた。

「ミハルってそういう笑い方出来るんだね」
「お前俺を何だと思ってるんだ」

◆ ◆ ◆
かっこいいミーくんはかっこいいです(?

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