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【ナツユー】贅沢な休日
2019/06/14 05:43ナツヒコ×ユーディルガー(男男)
若い頃は一緒に寝た記憶というと深夜帯の勤務明けに、たまたま近くのエリアにいたからどちらかの部屋にそのまま転がり込んで雑魚寝をしていた、というくらいしか出てこない程、色気もくそもない青春時代を送ったなあと思う。
思いながら、まさかこうしておっさんになるまで彼と隣に居れることが奇跡のようだとも。
「イスト」
休みの日くらいは、いつも薄く隈を目の下に作っている彼を寝かしてあげたい、と思って、薄っすら開けそうになった彼の瞼をそっと掌で覆って声をかける。
「ん、朝、じゃん?」
「もう少し寝てたら?」
「ん、」
「イストってば」
もぞもぞと動いた彼の手がそのまま服の裾から突っ込まれて、背中を撫でていく。脚もがっちりと彼の脚で挟み込まれ、どうにも動けない。
「あっ、ちょ、イスト、こら、こらってば!」
「あははーーー隙ありーーー」
こちょこちょとそのまま擽られて思わず身をよじる。
「あーっ、も、イスト、こら、いたずらっ子め」
「あはは、うわ、あっはは、やあだあ」
自分の手では鋭すぎる爪があるので、やり返すのが戸惑われる。ぞり、と生えてきた髭をすりつけてやり返すしかないのだが、同じように髭のあるイストには効果はないのかもしれない。それでも楽しそうに笑って、腕の中でひたすら楽し気にするイストが好きだと思う。
「あーもー、」
「イストが先にしたんだぞ」
「ごめんごめん……はあー二度寝するかあ」
「そうしよう」
寝乱れた上着の袷を整えてやっていると、イストが操作パネルで窓のホログラムと室内照明を夜間モードにしてしまう。
「明るいと勿体ない気がするからさ」
「あはは、休みの日だから、じゃあ、また目が覚めるまでこうしてよう」
「そーだね、おやすみ」
「うん」
くしゃくしゃ、と彼が俺の頭を撫でて笑う。優しい彼が、やっぱり、ずっと好きだ。甘えさせてくれる彼が好きだ。
「イスト」
「あらー甘えん坊め」
「嫌だったか?」
「いいや?大好きだね」
抱き込まれた勢いで、深く吸い込んだ彼の香りに酷く安心する。
「俺も大好き」
「ありがとう」
くっく、となんだか照れくさくてお互いに笑ったまま、また眠りに落ちていく贅沢さを噛みしめた
◆ ◆ ◆
いちゃいちゃをめっちゃかける貴重なふたりなのでかいててたのしくないわけがない
思いながら、まさかこうしておっさんになるまで彼と隣に居れることが奇跡のようだとも。
「イスト」
休みの日くらいは、いつも薄く隈を目の下に作っている彼を寝かしてあげたい、と思って、薄っすら開けそうになった彼の瞼をそっと掌で覆って声をかける。
「ん、朝、じゃん?」
「もう少し寝てたら?」
「ん、」
「イストってば」
もぞもぞと動いた彼の手がそのまま服の裾から突っ込まれて、背中を撫でていく。脚もがっちりと彼の脚で挟み込まれ、どうにも動けない。
「あっ、ちょ、イスト、こら、こらってば!」
「あははーーー隙ありーーー」
こちょこちょとそのまま擽られて思わず身をよじる。
「あーっ、も、イスト、こら、いたずらっ子め」
「あはは、うわ、あっはは、やあだあ」
自分の手では鋭すぎる爪があるので、やり返すのが戸惑われる。ぞり、と生えてきた髭をすりつけてやり返すしかないのだが、同じように髭のあるイストには効果はないのかもしれない。それでも楽しそうに笑って、腕の中でひたすら楽し気にするイストが好きだと思う。
「あーもー、」
「イストが先にしたんだぞ」
「ごめんごめん……はあー二度寝するかあ」
「そうしよう」
寝乱れた上着の袷を整えてやっていると、イストが操作パネルで窓のホログラムと室内照明を夜間モードにしてしまう。
「明るいと勿体ない気がするからさ」
「あはは、休みの日だから、じゃあ、また目が覚めるまでこうしてよう」
「そーだね、おやすみ」
「うん」
くしゃくしゃ、と彼が俺の頭を撫でて笑う。優しい彼が、やっぱり、ずっと好きだ。甘えさせてくれる彼が好きだ。
「イスト」
「あらー甘えん坊め」
「嫌だったか?」
「いいや?大好きだね」
抱き込まれた勢いで、深く吸い込んだ彼の香りに酷く安心する。
「俺も大好き」
「ありがとう」
くっく、となんだか照れくさくてお互いに笑ったまま、また眠りに落ちていく贅沢さを噛みしめた
◆ ◆ ◆
いちゃいちゃをめっちゃかける貴重なふたりなのでかいててたのしくないわけがない