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【ソゾミケ】睦言の真似事にもならないけど

2019/03/08 00:22
ソゾ×ミケ(男男)
「狭くないか?」
「聞くくらいだったらわざわざ一緒のベッドに入らなくてもいいのに……ソゾの部屋なら補助ベッドある筈だけど」
「男心じゃんそこは」
「何それ」
「ミケと一緒に眠りたいなーっていう半分下心あるかんじの」
「素直に言うね」
「そこが俺の長所だから」

 へへへ、と笑ってソゾがぎゅっと抱きしめてくれる。シングルなのにわざわざ大の男二人で寝ているというのは非効率的…とは思うけどなんだかんだ言って俺もこうして寝るのが好きだから、じゃあ俺はあっちで寝るねとは言い出さない。
 距離が近いから、当然声量も小さくて済む。普段ははきはきと喋るソゾがこそこそと話してくるとなんとなく不思議で、特別な気持ちにさえなる。

「ソゾ暖かいね」
「体温ちょっと高めっぽいんだよなあー種族柄?」
「関係なくない?個人差だと思う…同郷のダンはどうかしらないけど」
「あいつ北の方の出身だからなー聞いたことねえなそういえば」
「ソゾは…?」
「俺は南の方」
「南国生まれ…?」
「そー!ぽいだろ?」
「ははは、ぽいね」

 少しだけずれたシーツをソゾがかけ直してくれる。

「ミケは?」
「俺?俺は別に…気候的には年間通して春、って感じかな…あんまり気温があがらないんだよね……」
「へえー」
「だから季節感あるとこの話とか新鮮…」
「おっ、話しちゃうか?」
「今はいい」
「なぁんで」
「どーでもいい話とか、ソゾとこうしてしてるのが今は…それだけでいいから、それは今度でいいよ」
「……ミケ」
「ダメだよ」
「まだ何も言ってないいいいい」
「お尻触らないの」
「揉むだけっ」
「ダメー」
「くうーーー………可愛いこというなよお」
「そこはソゾの感性だから何も言わないけど、俺何か言った?」
「無自覚う」
「ええ?」

 両手で頬を掴まれて、目じりにキスを左右で3度される。目を閉じて受け入れていれば最後に唇を吸われて目を開ける。

「細やかかよお、ミケぇ」
「……うん、ソゾとこうしてるだけで夢みたいだから、良いんだ俺」
「夢じゃないんだけどなあ」
「……わかってるけど、今は」
「了解了解。ミケの気が済むまで、俺こうしていくらでも、時間作って、実感させてってやる」
「ソゾッてほんと情熱的だね」

 ちゅ、と唇を今一度奪われる。髪の毛を撫でられて、ソゾが笑う。

「もっとすごいから楽しみにしとけー?」
「ほんと……?わかった、楽しみにしてる……」

 もぞもぞと胸板に顔をうずめると、ソゾの大きな手が背中を優しく叩いてくれた。

◇ ◇ ◇
可愛いカップル描いちゃったー様から
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