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【ニヒファゼ】君と共に年の瀬と、
2021/12/31 06:44ニヒツ×ファゼット(男男)SSS100個書けるかな期間
一年がおわる、という日が近くなる。別に明日が来ないわけではないが一年が終わり、新しい一年が始まる、というイベント事となると静かながら僅かな賑やかさを街が持っている、と感じる。
ニヒツはどうするのだろうか、とふと思って、尋ねようかと口を開いてやめる。聞くくらいなら連れてって一緒に家で過ごせばいいんじゃないか?とそう思う。
「今日、一緒に帰らねえか」
モニターを眺めたままそう声をかけるが、無言のまま、返答はない。嫌ってことならまあ、一人で戻ればいいのだしな、と考えて、カメラを切り替えながらモニターに映る映像の観察をする。
「良いんですか、」
ぽつん、と投げてよこされた問いかけの言葉についため息を零しそうになって、ぐっと飲み込む。良いから誘ってるんだよ、なんて言うのは野暮だろう。
「無理強いはしねえけどな」
「………、レヴェンデルは」
「あの人は別に何も言わねえよ」
「……なら、……、御一緒、したいです」
決まりだな、と声を出し、モニターを閉じて振り返れば心配そうな雰囲気を纏ったままのニヒツが黙って立っている。
「行こう、」
差し出した右手は、少しの迷いが伺えたがそれでも直ぐに、握り返された。
× × × × × × ×
それからハッピーニューイヤーと。
ニヒツはどうするのだろうか、とふと思って、尋ねようかと口を開いてやめる。聞くくらいなら連れてって一緒に家で過ごせばいいんじゃないか?とそう思う。
「今日、一緒に帰らねえか」
モニターを眺めたままそう声をかけるが、無言のまま、返答はない。嫌ってことならまあ、一人で戻ればいいのだしな、と考えて、カメラを切り替えながらモニターに映る映像の観察をする。
「良いんですか、」
ぽつん、と投げてよこされた問いかけの言葉についため息を零しそうになって、ぐっと飲み込む。良いから誘ってるんだよ、なんて言うのは野暮だろう。
「無理強いはしねえけどな」
「………、レヴェンデルは」
「あの人は別に何も言わねえよ」
「……なら、……、御一緒、したいです」
決まりだな、と声を出し、モニターを閉じて振り返れば心配そうな雰囲気を纏ったままのニヒツが黙って立っている。
「行こう、」
差し出した右手は、少しの迷いが伺えたがそれでも直ぐに、握り返された。
× × × × × × ×
それからハッピーニューイヤーと。