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【リンカタ】どうしてか、構われ倒される
2021/12/31 06:06リーンハルト×カタシロ(男男)セルフクロスオーバーSSS100個書けるかな期間
※仲良し箱庭時空。ラディエさんが出る。
× × × × × × ×
気まずい、というのが今の素直な気持ちだった。どうして、と何度も繰り返しながら両隣に座ったまま頭上で火花を飛ばしているらしい大佐とバレトアさんは無言でただ、俺を挟んで座り込んでいる。元々大佐と仲良くお話ししていた所にバレトアさんがひょいと出てきて、こんな空気になっている。
一応、念のため言っておけば、私闘は禁止されているし、二人ともそれほどギスギスしているわけじゃないけれど、バレトアさんが俺の事で大佐のことを揶揄い出すと、もう止められない。大佐も大佐で、いつも見れないような表情をたくさんして、それはまあそれで嬉しいかも、と思うけれど気まずいものは気まずい。二人きりになれるように自室に行きませんかと誘いたいところだけど、バレトアさんも来ると言い出しそうなところがあるので無言を貫くしかない。
「僕も仲間に入れてくださいよ」
「あ?」
バレトアさんに優しく肩を抱き寄せられた、と思ったのに、咄嗟に奪い返すようにして大佐に抱き寄せられる。ぎゅうぎゅうと抱きしめられ嬉しい反面そんなことしてるとバレトアさんが面白がってしまうんじゃと不安になっていれば、期待は裏切らないとばかりに楽しそうな笑い声が首元でする。
「あーあー、むきになって、子どもですねえ君は」
「煩い!お前の所為だろうが!」
「リーンハルト君が苦しそうじゃないですか、離してあげないと、ほらほら」
そう言いながらワザと人の首筋をつついてくるあたり、大佐のことを煽っていらっしゃるんじゃ、とため息をつきたくなる。
「煽るな」
ぎゅるん、と勢いよく抱き上げられて気づけば大佐の膝の上に着席させられていて、混乱してきた。どうして???
「いいですね、僕にも抱っこさせてくださいよ、君の大事なものは確かめておきたい主義で」
「余計な主義を捨てろ、絶対やらん」
「わ、ぶ………」
どうも拗ねているような声と、面白がってさらにつついてきそうな笑い声に挟まれてしまう。大佐が、まあ、本人に言うと嫌がりそうだから言った事はないけど、バレトアさんと楽しそうに話しているきっかけになっているなら少しくらい苦しくても良いかなんて思う。大佐と二人きりの時間が減るのはちょっと悲しいけれど。
「俺のだ」
「あーーーやだやだ、爺の独占欲はみっともないですよ」
「お前が俺の男に手を出さなければこんなみっともないとこを出さずに済んでるんだ」
「仕方がないですよねえ、だってリーンハルト君可愛いから」
「あっち行けお前!!!」
「やですよーーーいかないですーー」
凄く楽しそうな声を聴きながら、笑いを耐えるのって、大変なんだな、と、訓練したはずなのに改めて思った。
× × × × × × ×
イガイガしてる爺同士がわやわやする。
リーンハルト君は巻き込まれている(が、これはこれで恋人の一面がいっぱい見れるから楽しいし嬉しい)
× × × × × × ×
気まずい、というのが今の素直な気持ちだった。どうして、と何度も繰り返しながら両隣に座ったまま頭上で火花を飛ばしているらしい大佐とバレトアさんは無言でただ、俺を挟んで座り込んでいる。元々大佐と仲良くお話ししていた所にバレトアさんがひょいと出てきて、こんな空気になっている。
一応、念のため言っておけば、私闘は禁止されているし、二人ともそれほどギスギスしているわけじゃないけれど、バレトアさんが俺の事で大佐のことを揶揄い出すと、もう止められない。大佐も大佐で、いつも見れないような表情をたくさんして、それはまあそれで嬉しいかも、と思うけれど気まずいものは気まずい。二人きりになれるように自室に行きませんかと誘いたいところだけど、バレトアさんも来ると言い出しそうなところがあるので無言を貫くしかない。
「僕も仲間に入れてくださいよ」
「あ?」
バレトアさんに優しく肩を抱き寄せられた、と思ったのに、咄嗟に奪い返すようにして大佐に抱き寄せられる。ぎゅうぎゅうと抱きしめられ嬉しい反面そんなことしてるとバレトアさんが面白がってしまうんじゃと不安になっていれば、期待は裏切らないとばかりに楽しそうな笑い声が首元でする。
「あーあー、むきになって、子どもですねえ君は」
「煩い!お前の所為だろうが!」
「リーンハルト君が苦しそうじゃないですか、離してあげないと、ほらほら」
そう言いながらワザと人の首筋をつついてくるあたり、大佐のことを煽っていらっしゃるんじゃ、とため息をつきたくなる。
「煽るな」
ぎゅるん、と勢いよく抱き上げられて気づけば大佐の膝の上に着席させられていて、混乱してきた。どうして???
「いいですね、僕にも抱っこさせてくださいよ、君の大事なものは確かめておきたい主義で」
「余計な主義を捨てろ、絶対やらん」
「わ、ぶ………」
どうも拗ねているような声と、面白がってさらにつついてきそうな笑い声に挟まれてしまう。大佐が、まあ、本人に言うと嫌がりそうだから言った事はないけど、バレトアさんと楽しそうに話しているきっかけになっているなら少しくらい苦しくても良いかなんて思う。大佐と二人きりの時間が減るのはちょっと悲しいけれど。
「俺のだ」
「あーーーやだやだ、爺の独占欲はみっともないですよ」
「お前が俺の男に手を出さなければこんなみっともないとこを出さずに済んでるんだ」
「仕方がないですよねえ、だってリーンハルト君可愛いから」
「あっち行けお前!!!」
「やですよーーーいかないですーー」
凄く楽しそうな声を聴きながら、笑いを耐えるのって、大変なんだな、と、訓練したはずなのに改めて思った。
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イガイガしてる爺同士がわやわやする。
リーンハルト君は巻き込まれている(が、これはこれで恋人の一面がいっぱい見れるから楽しいし嬉しい)