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【ソゾミケ】幸せの温度

2021/04/17 05:37
ソゾ×ミケ(男男)SSS100個書けるかな期間
「お茶飲む?ソゾ」
「え」
「喉は乾いてないかもしれないけど、水分は摂った方が良いんじゃないかなって」
「あ、飲む」
「そう、じゃあ、用意しちゃうね」

 かなり秘密の多い仕事も請け負っている。上の職務になれば危険から多少は遠くなるが、守ることも多くなる。机に向かって書類を片付けるなんて、寄越される書類の性質上一人で作業することの方が多かったから、改めて同じ空間に人がいるという事を感じてなんだか顔がゆるむな、と思う。作業の事でケツを叩かれはしない(ミケ自信は困らないから知らない、という理由があるからだけど)ものの、今みたいに休憩を促したり軽食を摂るよう勧められると嬉しくなってしまう。
 世話されたい、というわけじゃないが(されればそれはそれで嬉しい)、面倒見てもらったりするとやっぱり楽しいやらなにやらと感情が良い方向に動く。

「あーミケーーー好き」
「ああ、俺も好きだよ」
「うんーーー」

 デレデレするな、ってカタシロだったら絶対言うだろうなと思いながら、茶の用意をしてくれてるミケをじっと見る。可愛い顔ってわけじゃない。どちらかといえば目つきは悪いし、纏う空気も明暗でいうなら暗が強いと感じるところはあった。
 付き合うようになってから、ミケの俺への気持ちの長さを直接じゃないけど察してから、ミケが笑うたび、こっちを見るたび、目元の柔らかさがほんとうに、嬉しそうなそれで幸せになるし、俺がこれからミケと一緒に幸せになりたいなと思う。我儘だけど、ミケは許してくれそうだと思ってる。

「そんなに見ても何も出ないよ」

 笑いながらお茶を置かれてまた、暖かい気持ちになる。

「いや、俺がすげー幸せになるから見る」
「ああ、……そう?ならいいけど」
「いいのか?」
「そう思ってくれるなら嬉しいから」
「嬉しい嬉しい!!なんなら膝に乗ってくれたら」
「ははは、仕事終わってからが良いと思うよ」
「ぐぅ……」

 ミケも俺といて、そういう穏やかな気持ちになってくれたらいいな、と思う。
× × × × × × ×
イチャイチャ大好き(大声

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