※タイトルの通り、続き
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「おう、エデルガルド」
「ゼルマ、何か用だったか」

　ちょうど帰るところに上手く会えたらしい。軍帽をとりながらこっちに来るエデルガルドの手に握られた軍帽をさっと取り上げるのは癖だ。片腕しかないのにそれを塞ぐのはまずいから、勝手にやっている事だが、咎められたことはない。

「薪割りしたから持って来ようかと思ってな？いるだろ？」
「要る、いつもすまんな」
「いいってこと……、おっと、エデルガルド、あれ、呼んでるんじゃないか？」
「は？」

　何かしらこっちに声をかけて、まっすぐ歩いてくるのはさっき、塀に上ってたやつだな、とおもう。その後ろから青い目の青い髪の、愛嬌がある顔立ちの男がそいつを止めようとするかのように腰ベルトを掴みながらついてくるのを見て、言うこと聞かない犬か何かだなと笑ってしまう。

「どうかしましたか、バルト・マキ殿、レクス・ヤルヴァ殿。ここから先は監視付きでなければ降りれませんよ、街ですから」
「ゴメン。レスラインサン、バルトガ……、」
「飼いならして頂かなくては困ります。同僚の筈では？」
「彼ハイツモコウ！！バルト！」

　バルト、と呼ばれた男が眼前に立ち、こちらをじっと見降ろす。あたしとエデルガルドをみて、何か納得したようにうなずき、それからまた何かを喋る。

「……、二人トモ、気ニ入ッタ、ッテ」
「あ？？？」
「はははは！！そりゃどうも！！」

　はあ、とため息をつくヤルヴァと呼ばれた男の様子から見るにいつもこうだというのは真実なんだろう。

「口説イテルワケジャナイ。バルトハ、気ニ入ッタ人ニハソウ言ウ」
「そっかそっか！！だってよエデルガルド、かっかしなさんな」
「好かん」
「はっははははは！！！」

　むす、とこちらを睨むエデルガルドを見て笑っていると、バルトと呼ばれた男が右手を差し出す。

「バルト・マキ」

　そういって、軽く右手を握手を求めるように動かす。

「ゼルマ・アルゼン、宜しくな」

　がっちりと握手しかえせば、男は目を細め笑った。
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イイ感じ