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【萌ガナ】夏と麦茶と理性と
2020/11/23 04:21萌葱×ガナッシュ(男男)
前に書いたの寝かしていたのでひっぱってきた
× × × × × × ×
「麦茶……で、イイ、ですか?飲み物……」
「あ、う、うん!」
「わかりマシた」
冷蔵庫に向かっていったガナッシュの背中を目で追いかけながら、テーブルに乗せている左手首の皮を、右手でちまちまと無意識につまんでいたらしい。少し赤くなったそこを親指でこすりながら誤魔化す。
クーラーはあるが、ガナッシュは設定温度をきちんと守っているのかそこまで気持ちがいいと思えるほど部屋は冷えていない。かといってクーラーを稼働させている部屋の窓を暑いからといって開けては元も子もないし、猛暑なのでそもそも暑いに暑いが重なって悲惨なことになりそうだ。そんなことを考えながら、ちらちらと麦茶がはいったガラスの細長いポットの取っ手を掴んで、氷を入れたコップに注いでいるガナッシュを見てしまう。
腕まくりをしているのが、気になるのだ。
そんなしょうもない事、と言われてしまえばそれまでだが、半袖を着て暑さを緩和するでもなく、少し薄手の長袖のシャツの袖を、肘の少し上まで捲っているのだ。
露出がいつも少ない男がそうしているのだ。気にならないわけがないし目がいかないわけがない。
光の当たり方でうっすら体の輪郭が見えてしまうのもまずい。多分ガナッシュは気が付いていないのかもしれないと思う。
一応、お付き合いをしている関係ではあるのだから、意識してしまうのはしかたがないが、こんなにも男相手に意識を向ける羽目になって、しかもうっかりするとヤバイことになりそうなのが、マズイ。
「お茶菓子、無くて、ゴメンなさい……」
「え、あ、ああ、いいのいいの!急に来たの俺だし!」
ことんとおかれたコップは既にじんわりと温度差で汗をかいている。
「おかわりある、ノデ、言ってくださいネ」
「うん、ありがと」
珍しく今日は机に向かわず、テーブルに自分と一緒に座るガナッシュにまたドキリとしてしまう。
「きょ、今日は勉強、いいの?」
「暑い、ので、ちょっと休憩デス」
「あ、ああーだよな、そうだよな」
残念、と思ったわけではないが、ある意味残念ではある。しかし、健全な自分を保つためにはその言葉はかなり重要だった。
(意識してんのは俺だけだから俺が我慢してればオッケー、オッケーだから……)
「モエギさん、涼しそう、な格好ですね」
「え?」
確かに言われてみれば、今日暑いし、徒歩で汗もかきそうだし、と、薄手のシャツとランニングにハーフパンツの格好だ。対してガナッシュは暑いというのに室内に居がちだからか、ジーンズに薄手の長袖シャツでぱっと見暑苦しそうだ。
「外歩いてくるし。ガナッシュさんはそのー……さすがに暑い?」
「ちょっと……」
「だよなあ、珍しくその、腕まくりしてるなあって思って」
「え、あ、ああ……すみません、」
「えっ、いや、いい、いいから!捲ってていいから!」
くるくると裾を下ろしだしたガナッシュを声で制する。何も悪いと言っているわけじゃないのに、悪いというような顔を彼がしているのだ。
「あ、あまり、肌を、出すの、得意じゃナイ、ので、ごめんなさい」
見苦しいので、と彼は一言添えたが、とんでもないその逆だというのは腹の中へとどめておいた。
× × × × × × ×
その逆だ・・・・・・・(見たい
× × × × × × ×
「麦茶……で、イイ、ですか?飲み物……」
「あ、う、うん!」
「わかりマシた」
冷蔵庫に向かっていったガナッシュの背中を目で追いかけながら、テーブルに乗せている左手首の皮を、右手でちまちまと無意識につまんでいたらしい。少し赤くなったそこを親指でこすりながら誤魔化す。
クーラーはあるが、ガナッシュは設定温度をきちんと守っているのかそこまで気持ちがいいと思えるほど部屋は冷えていない。かといってクーラーを稼働させている部屋の窓を暑いからといって開けては元も子もないし、猛暑なのでそもそも暑いに暑いが重なって悲惨なことになりそうだ。そんなことを考えながら、ちらちらと麦茶がはいったガラスの細長いポットの取っ手を掴んで、氷を入れたコップに注いでいるガナッシュを見てしまう。
腕まくりをしているのが、気になるのだ。
そんなしょうもない事、と言われてしまえばそれまでだが、半袖を着て暑さを緩和するでもなく、少し薄手の長袖のシャツの袖を、肘の少し上まで捲っているのだ。
露出がいつも少ない男がそうしているのだ。気にならないわけがないし目がいかないわけがない。
光の当たり方でうっすら体の輪郭が見えてしまうのもまずい。多分ガナッシュは気が付いていないのかもしれないと思う。
一応、お付き合いをしている関係ではあるのだから、意識してしまうのはしかたがないが、こんなにも男相手に意識を向ける羽目になって、しかもうっかりするとヤバイことになりそうなのが、マズイ。
「お茶菓子、無くて、ゴメンなさい……」
「え、あ、ああ、いいのいいの!急に来たの俺だし!」
ことんとおかれたコップは既にじんわりと温度差で汗をかいている。
「おかわりある、ノデ、言ってくださいネ」
「うん、ありがと」
珍しく今日は机に向かわず、テーブルに自分と一緒に座るガナッシュにまたドキリとしてしまう。
「きょ、今日は勉強、いいの?」
「暑い、ので、ちょっと休憩デス」
「あ、ああーだよな、そうだよな」
残念、と思ったわけではないが、ある意味残念ではある。しかし、健全な自分を保つためにはその言葉はかなり重要だった。
(意識してんのは俺だけだから俺が我慢してればオッケー、オッケーだから……)
「モエギさん、涼しそう、な格好ですね」
「え?」
確かに言われてみれば、今日暑いし、徒歩で汗もかきそうだし、と、薄手のシャツとランニングにハーフパンツの格好だ。対してガナッシュは暑いというのに室内に居がちだからか、ジーンズに薄手の長袖シャツでぱっと見暑苦しそうだ。
「外歩いてくるし。ガナッシュさんはそのー……さすがに暑い?」
「ちょっと……」
「だよなあ、珍しくその、腕まくりしてるなあって思って」
「え、あ、ああ……すみません、」
「えっ、いや、いい、いいから!捲ってていいから!」
くるくると裾を下ろしだしたガナッシュを声で制する。何も悪いと言っているわけじゃないのに、悪いというような顔を彼がしているのだ。
「あ、あまり、肌を、出すの、得意じゃナイ、ので、ごめんなさい」
見苦しいので、と彼は一言添えたが、とんでもないその逆だというのは腹の中へとどめておいた。
× × × × × × ×
その逆だ・・・・・・・(見たい