SSS倉庫
【ナツユー】可愛いんだ、
2020/08/06 03:03ナツヒコ×ユーディルガー(男男)
四季がない所からきた奴らもいるから、という配慮で環境設定を変えてある場所が基地内にあるのはいい。それは別にいい。だが何も雪まで降らすことはないんじゃないかと思いながら所謂娯楽系施設になっているエリアの隅で慣れない寒さに震えている。
「寒いんだけどぉ、ねぇーー」
「楽しめばいいだろーー」
文句を告げれば同じ温暖な国生まれのソゾが笑いながら雪をボール状に握って投げてくる。当たる前に勿論避けた。
「なんでソゾちゃんはそんな元気いいわけ」
「なんでイストはそんな縮こまってんの?」
「寒いからですけど」
冷えるだろうから着こんでこいと助言してくれたのはミハルと寒冷時期が多い国出身であるダンだ。ありがたい助言だったなと思いながら厚手の上着のポケットに手を突っ込んで首を竦める。
上からはゆるい動きで大きな雪が降ってくる。ぼとりと音がしそうな大きさなのに、静かに積もっていく姿は何度見ても不思議だ。
「ユゥ、ごめんな、」
「あーいいのいいの」
どうしてこんなエリアにいるかといえばソゾの思い付きで、もっといえば最近恋仲になったばかりのリンドー君も行きたい、と言い出し、しかも俺も一緒に、という可愛いお願いをされているからだ。
俺とリンドー君の事は皆知っているので、ソゾなんかは「良いねえ行こうぜ」なんて言ってくれる。気を遣わないあたりがまあ、ありがたいといえばありがたい。
「俺とナツに対する態度が違くねえ!?」
「は、あたりまえでしょーーーが、リンドー君は恋人なんだから。ねー?リンドーくん」
冗談めかして口をとがらせながら笑うソゾに、そう言ってやりながら、近くにいたリンドー君と腕を組む。ぺとりと肩に頭を寄せてそうからかいまじりに言ってはみたものの、接触に不慣れらしいリンドー君は、うん、と困惑したようなあやふやな音で答える。
「あらら、緊張しちゃって。悪い悪い、嫌だった?」
ぱっと離れてそう言えば、首を必死に左右へ振って、そんなことはないと即答される。あ、そこは迷うことなく即答なわけね。
「ユ、ユゥとくっつくとドキドキするからちょっと苦手だけど…嫌じゃない、大丈夫」
「………あーーーーそーーーーなんだ?」
随分かわいい事言ってくれるじゃないの、と思いながら自分の額を中指でかりかりと照れ隠しにひっかいてしまう。
「くっつくの慣れとくか?ん??」
「わ、え、ちょ、ちょっとずつ、ちょっとずつ」
「はいはい、ちょっとずつね、」
うん、うん、と何度かぎこちなく赤い顔で頷いているのを見て、可愛いもんだなあと惚気たくなってきた。
「リーンドーー君」
「わあ!な、なに!?」
がばりと首に片腕を回して一方的に肩を組む。もう少し顔を寄せろという意味で、空いてる方の手の指先で招くそぶりをすれば素直に顔を寄せてくれるのが素直で大変よろしい。
「愛してるよ」
照れくささもありつつ、今、恋人に向けたかった言葉を小さく囁くと、眼に見えて顔を赤くした彼が俯いていくのが、ちょっとかわいそうなことしちゃったか、と思わせる。嘘は言ってないんだけど。刺激的過ぎたかもしれない。
「…あー、嫌だった?」
ふるふると小さく首が左右に振られる。
「えーと、ごめんね?」
また、小さく首が左右に振られるものの、湯気でも出るんじゃないかってくらい赤い彼が可愛そうになってくる。
「ユーディルガー!!お前なにナツのこといじってんだーー」
「いーーーじってないですう!!!」
「ならいい!!!」
良いのか、と膝が崩れそうになる。まあ、いいなら良い。
「ユ、ユゥ、」
くん、と袖を引かれて振り返ると、意を決している、といった感じで真剣なリンドー君と目があう。
「俺も、愛、愛してる、から、大事にするから、ユゥのこと」
「………あーー…、う、うん、うん、ドウモネ、うん」
自分はリンドー君のいたたまれない赤面を見てしまったのに、顔を隠すのはどうだろう、と思いつつ、つい、目元を手で隠してしまう。
「首、あの、赤いね」
「そりゃね、そりゃ、好きな子から告白されたらね」
「……う、嘘じゃないよ」
「知ってるからこんななってんの」
うん、という嬉しそうなリンドー君の声が、良く聞こえた。
◆ ◇ ◆
雪が降り出した寒空の下、大切そうに肩を抱かれ、小さな声で「愛してる」と言われて、パニックになるナツユー
◇幸せそうな2人が見たい
https://shindanmaker.com/597297
診断メーカーさんの診断から\\\\٩( 'ω' )و ////
「寒いんだけどぉ、ねぇーー」
「楽しめばいいだろーー」
文句を告げれば同じ温暖な国生まれのソゾが笑いながら雪をボール状に握って投げてくる。当たる前に勿論避けた。
「なんでソゾちゃんはそんな元気いいわけ」
「なんでイストはそんな縮こまってんの?」
「寒いからですけど」
冷えるだろうから着こんでこいと助言してくれたのはミハルと寒冷時期が多い国出身であるダンだ。ありがたい助言だったなと思いながら厚手の上着のポケットに手を突っ込んで首を竦める。
上からはゆるい動きで大きな雪が降ってくる。ぼとりと音がしそうな大きさなのに、静かに積もっていく姿は何度見ても不思議だ。
「ユゥ、ごめんな、」
「あーいいのいいの」
どうしてこんなエリアにいるかといえばソゾの思い付きで、もっといえば最近恋仲になったばかりのリンドー君も行きたい、と言い出し、しかも俺も一緒に、という可愛いお願いをされているからだ。
俺とリンドー君の事は皆知っているので、ソゾなんかは「良いねえ行こうぜ」なんて言ってくれる。気を遣わないあたりがまあ、ありがたいといえばありがたい。
「俺とナツに対する態度が違くねえ!?」
「は、あたりまえでしょーーーが、リンドー君は恋人なんだから。ねー?リンドーくん」
冗談めかして口をとがらせながら笑うソゾに、そう言ってやりながら、近くにいたリンドー君と腕を組む。ぺとりと肩に頭を寄せてそうからかいまじりに言ってはみたものの、接触に不慣れらしいリンドー君は、うん、と困惑したようなあやふやな音で答える。
「あらら、緊張しちゃって。悪い悪い、嫌だった?」
ぱっと離れてそう言えば、首を必死に左右へ振って、そんなことはないと即答される。あ、そこは迷うことなく即答なわけね。
「ユ、ユゥとくっつくとドキドキするからちょっと苦手だけど…嫌じゃない、大丈夫」
「………あーーーーそーーーーなんだ?」
随分かわいい事言ってくれるじゃないの、と思いながら自分の額を中指でかりかりと照れ隠しにひっかいてしまう。
「くっつくの慣れとくか?ん??」
「わ、え、ちょ、ちょっとずつ、ちょっとずつ」
「はいはい、ちょっとずつね、」
うん、うん、と何度かぎこちなく赤い顔で頷いているのを見て、可愛いもんだなあと惚気たくなってきた。
「リーンドーー君」
「わあ!な、なに!?」
がばりと首に片腕を回して一方的に肩を組む。もう少し顔を寄せろという意味で、空いてる方の手の指先で招くそぶりをすれば素直に顔を寄せてくれるのが素直で大変よろしい。
「愛してるよ」
照れくささもありつつ、今、恋人に向けたかった言葉を小さく囁くと、眼に見えて顔を赤くした彼が俯いていくのが、ちょっとかわいそうなことしちゃったか、と思わせる。嘘は言ってないんだけど。刺激的過ぎたかもしれない。
「…あー、嫌だった?」
ふるふると小さく首が左右に振られる。
「えーと、ごめんね?」
また、小さく首が左右に振られるものの、湯気でも出るんじゃないかってくらい赤い彼が可愛そうになってくる。
「ユーディルガー!!お前なにナツのこといじってんだーー」
「いーーーじってないですう!!!」
「ならいい!!!」
良いのか、と膝が崩れそうになる。まあ、いいなら良い。
「ユ、ユゥ、」
くん、と袖を引かれて振り返ると、意を決している、といった感じで真剣なリンドー君と目があう。
「俺も、愛、愛してる、から、大事にするから、ユゥのこと」
「………あーー…、う、うん、うん、ドウモネ、うん」
自分はリンドー君のいたたまれない赤面を見てしまったのに、顔を隠すのはどうだろう、と思いつつ、つい、目元を手で隠してしまう。
「首、あの、赤いね」
「そりゃね、そりゃ、好きな子から告白されたらね」
「……う、嘘じゃないよ」
「知ってるからこんななってんの」
うん、という嬉しそうなリンドー君の声が、良く聞こえた。
◆ ◇ ◆
雪が降り出した寒空の下、大切そうに肩を抱かれ、小さな声で「愛してる」と言われて、パニックになるナツユー
◇幸せそうな2人が見たい
https://shindanmaker.com/597297
診断メーカーさんの診断から\\\\٩( 'ω' )و ////