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【ソゾミケ】どんな君も好き

2020/04/28 00:17
ソゾ×ミケ(男男)
「なあ、ミケってどんな俺でも好きか?」

 階級が違うとやっぱり宛がわれる個室の良さも変わるものだなと彼の部屋に来るたびまだしみじみとそう考えながら、気楽にしていてくれと一言述べられて、黙ってベッドに腰かけていたそんなときに、言葉を部屋の主からかけられる。
 ソゾは少しだけ残っていた仕事の確認を終えたのかにこにこ笑いながら近寄って、どすんと隣に腰かける。

「なに、急に」
「いやまあ、ほら、なんて言うか、かっこいい俺が好きとか具体的な好きがあんのかなあみたいな」
「ああ……、そうだな、…どんなソゾも好きとは言えないかな。ソゾのことは見ていたけど仔細しってるわけじゃないし」
「俺の事大好きすぎないか?」

 にこにこ、満面の笑みでそう見つめてくるソゾが少年みたいで笑ってしまう。

「大好きだけど、迷惑かな」
「や、大歓迎」

 両腕で抱きしめられて、背中を撫でられる感触が心地良い。

「急にどうしたの」
「あー…まあ、好きな奴の前ではかっこつけたいってのはあるんだけど」

 じゃれるように服の裾から少しだけはいって来た手を制すると素直にまた背中に回して抱き寄せてくれるそういう所も好きだなと思う。

「甘えられたリすんの嫌かなーみたいな」
「……甘えたいの?俺に?」
「そーだよ、まさかミハルやカタシロに甘えろってのかあ?」
「いや、いやその、あー、俺でいいのかな、みたいな」

 良いよ、と笑いながらベッドへ倒される。大きい動物にじゃれつかれてるみたいだな、と思いながら頭を撫でてみれば、ソゾが肩を少し揺らして笑い、首筋に顔をうずめる。

「ミケーーー」
「なに」
「あー好きーー」
「ははは、俺も好き」

 うん、と彼に頷いて貰える事が本当に嬉しい。

「ソゾの甘えるってなんか…珍しいね、ミハルと同じで兄貴肌っぽいと思ってたから」
「そっか?まあカッコいいとこは見せたいよな」

 もっととでも言うように抱きしめられて、笑いながら何度も頭を撫でる。

「可愛いソゾも好きだよ」
「ホントかー!?」
「ほんと」
「俺もかっこいいミケ大好きだわ」
「ああ、ありがとう」

 幸せそうに微笑まれて、もう一度優しく髪の毛を梳くように、頭を撫でる。

「勿論可愛いミケも好きだぞ」
「俺を可愛いっていうのソゾくらいだよ、あ、ユーディルガーも言うかな…」
「一人占め、と思ったらイストのやつもいうのか、わかってんじゃん」
「わかってるってなにを」

 零れた笑い声が、優しく部屋に落ちる。今日はもう少しだけ二人きりで居られる筈だ。

 ◇ ◆ ◇
かわいいひとがすき\\\\٩( 'ω' )و ////

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