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【ギゴホラ】飛んで火に入らないのだが招かれている件

2019/03/04 02:55
ギゴウ×ホライゾン(男男)
「ほら、どうした、遠慮することはない。キュレイはまだ帰ってこないしな」
「いや、そういう、そういうことじゃなく」
「ん?」

 来いという声と共に両腕を広げて待っているギゴウ君に対して何のアクションも出来ないでいる。いきなりどうしたのとか、いやそんなハグする年だったかなとか、ギゴウ君なにか食べたのとかいろいろ聞きたいけどどれを聞いても彼は正常だろうなあという事は明白だ。
 今日はレヴェンデルを甘やかそうかなんて言い出してのこれだ。「ん?」じゃなくて。いやそういって笑う顔もめちゃくちゃかっこよくて心の中で顔を吾輩は覆っているんだけども?そうじゃなくて。

「い、いいよ、そんな、ハグ、とか」
「じゃあ…俺がお前を甘やかしたい気分だから来い」
「目的が、目的がほぼ変わってないっ…!」

 ほら、とまだ両手を広げて待っている。

「ギゴウ君、あの、吾輩」
「ああ、何時までも待つからいつでもいいぞ」
「くぅっ…確定事項ッ……」

 彼結構こうと決めると動かざるみたいなとこあるんだよな、と思いつつ観念してそっと彼の隣に座って緊張しながら両腕を同じように伸ばして近づく。笑ったままの彼はまだ動かない。あれ、えっ、あれ、なんでかな。
 どうして、とちらちらうかがいながらそっと身体がくっついて初めて彼が抱きしめてくれて、もしかして吾輩が腕の中に来るのを本気で待ってた!?と考える。「ヒッ」ってしたいのをなんとか堪えつつ、ぎゅっと背中を抱きしめる。
 吾輩より少しだけ小さいのに背中の幅だいぶあるんだよなとか、筋肉滅茶苦茶ついてて羨ましいななんて思いながらペタペタしてしまう。

「よしよし」
「子供じゃないってばぁ」
「ふふふ」

 掌が後頭部を撫でていく。

「もぉ」
「おお、よしよし」
「子供じゃないってばぁ」

 それでも彼に抱きしめられると安心してしまう。あ、まずい眠くなってきた。ていうか背中をリズムよく叩かれてる。あれ、もしかして寝かしつけられようとしている?


◆ ◆ ◆
可愛いカップル描いちゃったー様から
『「おいで」と相手に向かって手を伸ばしている』『ギゴホラ』を描きor書きましょう。

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