笑っているときに目じりに浮かぶ皺と、口元と、それから柔らかな瞳をただ、ただ穏やかに見つめてしまう。話していることは会っていない間のお互いの出来事で、彼はそれを柔らかに言葉にして教えてくれる。

「そうなんだ」

　相槌を打てば彼がまた優しく笑って、そーなの、と間延びした声で返す。ふふ、と笑みをこぼすと、彼が頬杖をついて、ニヤッと笑うので、真似しないでよ、と茶化す。

「可愛い顔してるからさ」
「ん、そうかな、可愛いかなあ」

　かわいいかわいい、と彼が笑って、額から頭頂部へ手を滑らせ、少し垂れていた髪の毛を撫でつけてくれる。

「もうおじさんも過ぎそうな年だよ俺」
「お互い様でしょーよ」
「そうなんだけど、」
「いいのいいの、リンドーくんはいつまでたっても、おにーさんにしたら可愛い子なんだから」
「う、ん」

　ぽすぽす、と柔らかに頭を撫でる彼の手が好きだ。笑いながら話す顔も、穏やかな声も。

「イストも、俺にとっては可愛い人だ」
「………ははは、そりゃ、どうも、ああ、照れるねぇ」

　目を伏せて、照れている様子を隠そうとしない彼に胸が暖かくなる。

「照れてるイストも好きだ、おじさんのイストも好きだよ」
「あははは！どーもぉ、俺も、ナツが好きだよ」

　重ねた手が、どこまでも優しい。

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貴方は時間があるなら『相手が話しているのを頬杖をついて幸せそうに聞いているナツヒコとイスト』をかいてみましょう。幸せにしてあげてください。