備忘録

キュレイ君とファゼット君についてめもめも

2019/02/09 23:40
創作キャラの話設定備忘録それ街
 キュレイとファゼットは幼いころからの友人だが、ファゼットが正しくキュレイを「友人」と心へ落としこめたのは大きくなってからだ。それもだいぶ年を重ねてからになるのだ。

 初めて出会った時の年齢はざっくりみてファゼット10歳、キュレイ8歳の頃かなとしている。ここら辺は小話に書いてるので良かったら読んでみてねと言いたいなあと思う。
 キュレイは外惑星から転移魔術方陣によってやってきた子で、「ギゴウ」というキャラクターに保護されている。この「ギゴウ」というキャラクターはファゼットが厄介になっている「ホライゾン」というキャラクターと懇意にしており、それもあってキュレイを連れてくるようになった。同じ年頃の子が当時はまだ「ギゴウ」の家の周囲にいなかったことも大きい。

 キュレイという少年はなんとっても顔立ちがいい。人形のように整った目鼻立ち、綺麗に手入れのされたさらさらした髪、長い睫は伏せると下瞼へ木漏れ日のように影を美しく作り、左右で色の違う瞳は大きく宝石のようだ。血色も良く、唇の形も綺麗な、まさに「綺麗な子」のテンプレートといってもいいくらい私の趣味が盛られている。
 そんなキュレイをみて「はーずいぶんきれいな顔立ちのガキ」と思っているのが同じく子供のファゼットである。彼は年齢の割に過酷過ぎる経験を踏んできた。人生を短く見積もり、明日こそは目覚めなければいいと願って瞳を閉じて来た少年だ。根性が捻じれているのも仕方ない。そしていくらか大人の思考も持っていた。子供らしく振る舞えない過去がそうさせている。

 保護者同士の付き合いで、キュレイは自分と仲良くしているのだ、とファゼットは強く信じて疑わなかった。選択肢がない中、彼の種族もまた難しい問題を抱えているのだが、それも踏まえて、「自分と仲良くするしか選択肢がない子」と思っていた。いくら友達だと言われてもそれは「選択肢」をキュレイが「持っていない」からなのだと思っていたのだが、どっこいキュレイはそうではないのだ。彼は心からファゼットを「友達」だと思っている。言ってしまえば「兄のように慕っている」のだ。

 まだ世界の外に突然飛ばされたキュレイは「共通言語」を習得していた最中だった。「ギゴウ」くらいしか話し相手はおらず地頭は悪くないがはかどらない。まして「ギゴウ」は難しい言葉を多用してしまう人だった。意識して柔らかくしてはくれても長年染みついたものが簡単に払しょくは出来なかった。別にそれが悪いわけではないのだが。
 ファゼットは年齢が近かった。バイヤーもしていたので非常に「聞き取りやすく発音がきれいな」言語を使って喋っていた。しかもキュレイが学習中と知れば彼は単語を区切って話したり、恐らくわかるだろうという言葉を選んで簡易的な会話をしてくれた。キュレイにとってもこれはとてもありがたいことであったりする。ここもちゃんと小話であったりするんで良かったら見てねと小声で言いたい。

 ファゼットは性格はちょっと歪んではいるし意地悪さもあったのだが、キュレイにはとても優しくしてくれた。まあキュレイが素直良い子だったということで毒気が抜かれたというのも大きいのだが。
 ファゼットからみてキュレイは非常に恵まれている子に見えた。見目も良く愛情を貰って育って、典型的な「素直なイイコチャン」。癪に触らないわけもなく(まだ幼いから嫉妬だってする)、ちょっとは意地悪な事も言ったがそれさえキュレイは「大好きな人に褒めてもらった」「声をかけてもらった」という大きな喜びだった。そんなこと繰り返してたらもう毒気抜けまくりである。
 意地悪ばかり言う自分をあまり好きではないだろう、とファゼットは思う。思っていた。何故キュレイが自分を慕っているふうにしているのか散々わからなかったのだが、キュレイが大きくなって言葉で伝えたことで初めてふたりはやっと「友達」になったのだ。ここも小ネタで描いたのでよかったら画像見せたいなと思っています。長いな。

 ファゼットにとってキュレイという人は未知数で、わからないけれど居心地は悪くない友人であり、キュレイにとってファゼットは「心優しいお兄さん」だったりする。
 だからファゼットに甘いとこも実はキュレイはあったりするし、ファゼット優先に動くのも、「それはどうだよお前」と少し思っているファゼット、っていう関係なんですが、これをぎゅぎゅっといつもため込んでいるので今初めて書き出してみたけどもう書いたことあったかな。

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