第1章、転生したら古の悪女と出会ったので古の夢女子として救済いたします。
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目が覚めたら、見知らぬ天井がぼんやりと視界に広がっていた。
白い天井に、蛍光灯の淡い光が柔らかく反射している。鼻腔をくすぐるのは、消毒液の清潔な匂いと、どこか懐かしい木の床の香り。
…保健室? あれ、なんで私…。
頭がぼうっとする中、ふと記憶が蘇る。
これって、どこかで見た展開だ。
シンジくんが病院で目覚めて
「知らない天井…」と呟くあのシーンに似ている。
「…知らない、天井だ」
っていやいや…ここただの保健室だし。
でも、なんで私は今、こんな状況に…?
--「あ、起きた?」
突然、柔らかく、鈴のような声が左横から響いた。
「…!?」
振り返ると、そこには青い髪がふわりと揺れ、額にキラキラと光る汗がまるで星屑のように輝く天使が…。って
「…ゆ、幸村くん」
「うん、お前の幸村くんだよ。…どうしたの?固まっちゃって」
そう言ってこちらを見る幸村くんのその声は、まるで春のそよ風みたいに優しくて、でもどこか小悪魔的な余裕が漂っていた。
目の前で微笑む彼の顔は、美術館に飾られてもおかしくないくらい完璧で、青い髪が陽光に透けてまるでオーラを纏ってるみたいだった。
…まさしく、神の子である。
「大丈夫かい? 顔、ちょっと青いけど…」
「だっ、だだだ大丈夫…です!」
ベッドから飛び起きた私は、勢い余ってなぜか土下座の体勢に突入。
…自分でも何やってるのか分からないけど、幸村くんの神聖な存在感に圧倒されて、身体が勝手に動いてしまったのである。
保健室の硬いベッドが空気に当てられて膝に冷たく感じるけど、そんなことは気にしている場合ではない。
なんせ目の前には眩しすぎる光そのものがいらっしゃって(?)いる。
…ま、眩しいっ! 存在がめっちゃ眩しいっ!
幸村くんの微笑みは、まるで太陽が直視できないようなくらいに輝いている。
そして彼の目の前でこんな変なポーズ(土下座)で固まっている自分、正直とても恥ずかしい。
穴があったら入りたい、いや、穴を掘ってでも隠れたいです。
「よかった、元気そうだね」
幸村くんがくすっと笑いながら言う。
幸村くんの声、すごく癒し効果が高い。
まるで、HPが一瞬で全回復する魔法みたいだ。
「へ、へい…」
「へい?」
「はいっ!!」
ああ私、なんでこんな挙動不審になってるんだ。
…いつ見ても、やはり見慣れない。
目の前の彼の笑顔がとても綺麗で、私の頭の中は真っ白になる。
ありがとうございます神様、もう私死んでもいいです。
いや、もう死んでたんでした。あはは。
「ふふ、変なの」
幸村くんが小さく笑う。
その笑顔はあまりにも完璧で、まるで時間がスローモーションになったみたいだった。
保健室の窓から差し込む午後の陽光が、彼の髪に柔らかい影を落とす。
本当に綺麗だ、まるで絵画みたい。
--「失礼します」
…その時、ガラッと勢いよく扉が開く音が保健室に響いた。
空気が一瞬で引き締まるような、凛とした声が耳に飛び込んでくる。
このハリのある、まるで武士のような声…。
「やぁ、真田」
「…む、幸村?お前も居たのか」
振り返ると、そこには真田くんが立っていた。
王者立海のジャージに身を包み、黒い帽子をきりっと被る。
彼は幸村くんと言葉を交わした後、視線を私の方へ向けた。
真田くんの鋭い瞳が、こちらをじっと見据えてる。
…って、待てよ。
私今、凄く変な体勢をしている…。
…み、見られてしまった。
「あっごめん真田くん!お、お恥ずかしい…」
「む?」
なんとも言えないこの羞恥に慌てて体勢を直す。真田くんの視線が、まるで柳生くんのレーザービームみたいに私の奇行をスキャンしてる気がした。
恥ずかしすぎて、顔がカッと熱くなる。
…床の木目がやけにくっきり見えるよ。穴があったら入りたいです。(2回目)
「大丈夫か? 様子がおかしいぞ」
真田くんの低い声が、保健室の静かな空間に響いた。
「真田、(名前)の様子がおかしいのはいつもだよ」
幸村くんが揶揄うような口調で言う。
ニヤリと笑う彼の表情はとてもチャーミングで、愛らしさを感じてしまう。
「そうか…」
真田くんがちょっと眉を寄せて頷いた。
すみません様子がおかしくて。オタク心はなんとやら。
「…真田くん、ごめんね、びっくりしたよね」
お見苦しい(奇行)な姿を見せてしまったことを、心から謝罪。
すると真田くんは「いや、気にするな」と、いつものストイックな口調で答えてくれた。
「ふふっ」
幸村くんは、私の隣でクスクスと笑ってる。
…うん、楽しそうで何よりです。
--… はい!ここで唐突ではありますが、作者による主人公と幸村くん達の出会った経緯〜etc編を放映いたします。
準備はいいですか?
はいそれでは、スタート!「…って、ちょっとちょっと!!え!?
作者って何、え、誰…?!」
私の叫び声が、保健室の静かな空間にこだました。
「… (名前)?」
「あっごめん幸村くん、なんでもないよ!」
…待て待て、急に脳内に夢小説あるある、謎のナレーションが割り込んできやがった…。(作者だよ)
…ちょっ、それやめて!!黒歴史だからぁ!!!
なんかアニメの次回予告みたいなテンションで「作者による〜etc編」とか言い出したよこの謎の声!
…急に第四の壁ぶち破るの、やめてくれませんか!?
というか私の人生、こんなメタな展開ありなんですか!?
(ありなんだよな〜、それが!By作者)
…だからそれやめてぇ!!!
--「ふふっ、(名前)、楽しそうだね」
一人百面相をするかのように、コロコロと表情の変わる(名前)の様子を、興味深そうに見ていた幸村がふと、くすりと笑いながら首を傾げた。
「…へ!?いやあの…ごめんなんでもないですのではい…あの、ご、ごめんなさい!!」
「ふふ」
「…む?」
幸村と真田の視線に思わず冷や汗をかきながら、必死にその視線から逃れようと誤魔化す、(名前)なのであった…。
…いや、あんた(作者)のせいだけどねこれ!!!
--…(お、落ち着け私。)
ついつい変なテンションに乗せられてしまった。
いけないいけない、冷静になるんだ。私。
…さて、ここで例の「作者による〜etc編」が始まるらしい。
始まって早々にこのメタ展開、先が思いやられますが…まぁ、いいや。
とりあえず、過去を振り返ってみるとしよう。
えーゴホンゴホン。どうもこんにちは作者です。
聞こえますか?
今、貴方の脳内に直接語りかけています。
えーそれでは…説明しよう!
この度テニスの王子様の世界(?)に見事転生を果たした主人公こと芹澤(名前)。
彼女と幸村精市、真田弦一郎は所謂幼なじみである。
彼ら3人の初めての出会い、それは幼少の頃に遡る。
その1:芹澤父のテニスクラブにて。
芹澤(名前)の父は、元プロのテニスプレーヤーであり、現在は地元でそこそこ有名なテニスクラブの経営者である。
子供向けのテニス教室、大人向けの大会、彼女の父のクラブは、結構賑わいのあるクラブであった。
(名前)もまた、生徒としてではなかったが、幼少期から父の近くでサポートを行っていた。
そんなある日、父が「新しい生徒が入るぞ!」とガッツポーズを決めながらキラキラ輝く瞳で言ったのである。
--「(名前)、お前と同い年の子達だ。
良かったなぁ、お友達ができるぞ!」
「…おともだち?」
「そうだ、お友達だ!」
にかっと太陽みたいに笑う父に、私も釣られて笑った記憶がある。
…年の近い子は、父のテニスクラブにも、周りにも沢山いたけれど。
なのに私は友達の1人も作らず、いつも父の近くでポツリと座り込んでいた。
前世の記憶を持ちながら、この世界に馴染めずにいたそんな私を、思えば父はなんとなく察していたのだと思う。
…で、だ。
その同い年の子供達。
一体誰が入ってきたかというと…そう、彼らだった。
幸村くんと、真田くん。
この二人、とても幼い子供とは思えないキレッキレのフォームで父のコートを駆け回っていた。
初めて目にした時は、そりゃもう、口から魂が飛び出るかと思いましたよ…。
その2:幸村家が隣のご近所さん事件。
またさらに、衝撃であった話がある。
なんと幸村くん一家のお宅が、我が家の真隣だったのである。
とある日の朝、父と一緒にゴミ出しに行ったら、幸村くんがニコニコしながら「おはよう、(名前)ちゃん」って挨拶をしてきてくれた。
「…っ」
「ほら、(名前)。精市くんに挨拶」
「…はっ!ご、ごめんなさい…!
お、おはよう…」
「…!うん、おはよう!」
黙り込む私に父が催促し、吃りながらもようやくの思いで私は彼に挨拶を返したのだった。
まだ当時幼稚園生の私、動悸で死にかけるかと思いました。
持っていた小さなゴミ袋をつい落としそうになったよ。
…この日以来、学校への登下校とか、夕方の買い物とかで顔を合わせるたびに、幸村くんの神オーラに私は何度呼吸を忘れ死にかけた事か。
今もこうして生きている事に、感謝である。
その3:祖父と真田家のお祖父さんの将棋バトル。
さらにさらに、だ。
うちの祖父が、真田くんのおじいさんと将棋仲間であった。
週末になると、真田家で将棋大会が開催されて、祖父が「弦右衛門、なかなかやるな!」とか言いながらウキウキで出かけていくのだ。
…で、私もなぜかそこに連れていかれる。
真田くん宅の和室で、将棋盤を挟んでおじいさん二人が真剣勝負をしていた。
その横で真田くんが「(名前)、お前も将棋をやってみるか?」と、いい思いつきだと言わんばかりにこちらを見て目を輝かせるのだ。
…ああ、逃げ場ゼロの、我が運命よ。
最初は本当に、原作に絡まないようにと思い必死に距離を取ろうとしたのだ。
だがしかし、どこに行ってもほぼ必ずといってこの二人がいる。
テニスクラブでバッタリ、近所でバッタリ、将棋の場でバッタリ…。
もう完全に、私の思いは運命のレシーブによって跳ね返されているような気分だった。
…そんなこんなで私は今、王者立海のマネージャーとして、彼らと共に日々を過ごしている。
白い天井に、蛍光灯の淡い光が柔らかく反射している。鼻腔をくすぐるのは、消毒液の清潔な匂いと、どこか懐かしい木の床の香り。
…保健室? あれ、なんで私…。
頭がぼうっとする中、ふと記憶が蘇る。
これって、どこかで見た展開だ。
シンジくんが病院で目覚めて
「知らない天井…」と呟くあのシーンに似ている。
「…知らない、天井だ」
っていやいや…ここただの保健室だし。
でも、なんで私は今、こんな状況に…?
--「あ、起きた?」
突然、柔らかく、鈴のような声が左横から響いた。
「…!?」
振り返ると、そこには青い髪がふわりと揺れ、額にキラキラと光る汗がまるで星屑のように輝く天使が…。って
「…ゆ、幸村くん」
「うん、お前の幸村くんだよ。…どうしたの?固まっちゃって」
そう言ってこちらを見る幸村くんのその声は、まるで春のそよ風みたいに優しくて、でもどこか小悪魔的な余裕が漂っていた。
目の前で微笑む彼の顔は、美術館に飾られてもおかしくないくらい完璧で、青い髪が陽光に透けてまるでオーラを纏ってるみたいだった。
…まさしく、神の子である。
「大丈夫かい? 顔、ちょっと青いけど…」
「だっ、だだだ大丈夫…です!」
ベッドから飛び起きた私は、勢い余ってなぜか土下座の体勢に突入。
…自分でも何やってるのか分からないけど、幸村くんの神聖な存在感に圧倒されて、身体が勝手に動いてしまったのである。
保健室の硬いベッドが空気に当てられて膝に冷たく感じるけど、そんなことは気にしている場合ではない。
なんせ目の前には眩しすぎる光そのものがいらっしゃって(?)いる。
…ま、眩しいっ! 存在がめっちゃ眩しいっ!
幸村くんの微笑みは、まるで太陽が直視できないようなくらいに輝いている。
そして彼の目の前でこんな変なポーズ(土下座)で固まっている自分、正直とても恥ずかしい。
穴があったら入りたい、いや、穴を掘ってでも隠れたいです。
「よかった、元気そうだね」
幸村くんがくすっと笑いながら言う。
幸村くんの声、すごく癒し効果が高い。
まるで、HPが一瞬で全回復する魔法みたいだ。
「へ、へい…」
「へい?」
「はいっ!!」
ああ私、なんでこんな挙動不審になってるんだ。
…いつ見ても、やはり見慣れない。
目の前の彼の笑顔がとても綺麗で、私の頭の中は真っ白になる。
ありがとうございます神様、もう私死んでもいいです。
いや、もう死んでたんでした。あはは。
「ふふ、変なの」
幸村くんが小さく笑う。
その笑顔はあまりにも完璧で、まるで時間がスローモーションになったみたいだった。
保健室の窓から差し込む午後の陽光が、彼の髪に柔らかい影を落とす。
本当に綺麗だ、まるで絵画みたい。
--「失礼します」
…その時、ガラッと勢いよく扉が開く音が保健室に響いた。
空気が一瞬で引き締まるような、凛とした声が耳に飛び込んでくる。
このハリのある、まるで武士のような声…。
「やぁ、真田」
「…む、幸村?お前も居たのか」
振り返ると、そこには真田くんが立っていた。
王者立海のジャージに身を包み、黒い帽子をきりっと被る。
彼は幸村くんと言葉を交わした後、視線を私の方へ向けた。
真田くんの鋭い瞳が、こちらをじっと見据えてる。
…って、待てよ。
私今、凄く変な体勢をしている…。
…み、見られてしまった。
「あっごめん真田くん!お、お恥ずかしい…」
「む?」
なんとも言えないこの羞恥に慌てて体勢を直す。真田くんの視線が、まるで柳生くんのレーザービームみたいに私の奇行をスキャンしてる気がした。
恥ずかしすぎて、顔がカッと熱くなる。
…床の木目がやけにくっきり見えるよ。穴があったら入りたいです。(2回目)
「大丈夫か? 様子がおかしいぞ」
真田くんの低い声が、保健室の静かな空間に響いた。
「真田、(名前)の様子がおかしいのはいつもだよ」
幸村くんが揶揄うような口調で言う。
ニヤリと笑う彼の表情はとてもチャーミングで、愛らしさを感じてしまう。
「そうか…」
真田くんがちょっと眉を寄せて頷いた。
すみません様子がおかしくて。オタク心はなんとやら。
「…真田くん、ごめんね、びっくりしたよね」
お見苦しい(奇行)な姿を見せてしまったことを、心から謝罪。
すると真田くんは「いや、気にするな」と、いつものストイックな口調で答えてくれた。
「ふふっ」
幸村くんは、私の隣でクスクスと笑ってる。
…うん、楽しそうで何よりです。
--… はい!ここで唐突ではありますが、作者による主人公と幸村くん達の出会った経緯〜etc編を放映いたします。
準備はいいですか?
はいそれでは、スタート!「…って、ちょっとちょっと!!え!?
作者って何、え、誰…?!」
私の叫び声が、保健室の静かな空間にこだました。
「… (名前)?」
「あっごめん幸村くん、なんでもないよ!」
…待て待て、急に脳内に夢小説あるある、謎のナレーションが割り込んできやがった…。(作者だよ)
…ちょっ、それやめて!!黒歴史だからぁ!!!
なんかアニメの次回予告みたいなテンションで「作者による〜etc編」とか言い出したよこの謎の声!
…急に第四の壁ぶち破るの、やめてくれませんか!?
というか私の人生、こんなメタな展開ありなんですか!?
(ありなんだよな〜、それが!By作者)
…だからそれやめてぇ!!!
--「ふふっ、(名前)、楽しそうだね」
一人百面相をするかのように、コロコロと表情の変わる(名前)の様子を、興味深そうに見ていた幸村がふと、くすりと笑いながら首を傾げた。
「…へ!?いやあの…ごめんなんでもないですのではい…あの、ご、ごめんなさい!!」
「ふふ」
「…む?」
幸村と真田の視線に思わず冷や汗をかきながら、必死にその視線から逃れようと誤魔化す、(名前)なのであった…。
…いや、あんた(作者)のせいだけどねこれ!!!
--…(お、落ち着け私。)
ついつい変なテンションに乗せられてしまった。
いけないいけない、冷静になるんだ。私。
…さて、ここで例の「作者による〜etc編」が始まるらしい。
始まって早々にこのメタ展開、先が思いやられますが…まぁ、いいや。
とりあえず、過去を振り返ってみるとしよう。
えーゴホンゴホン。どうもこんにちは作者です。
聞こえますか?
今、貴方の脳内に直接語りかけています。
えーそれでは…説明しよう!
この度テニスの王子様の世界(?)に見事転生を果たした主人公こと芹澤(名前)。
彼女と幸村精市、真田弦一郎は所謂幼なじみである。
彼ら3人の初めての出会い、それは幼少の頃に遡る。
その1:芹澤父のテニスクラブにて。
芹澤(名前)の父は、元プロのテニスプレーヤーであり、現在は地元でそこそこ有名なテニスクラブの経営者である。
子供向けのテニス教室、大人向けの大会、彼女の父のクラブは、結構賑わいのあるクラブであった。
(名前)もまた、生徒としてではなかったが、幼少期から父の近くでサポートを行っていた。
そんなある日、父が「新しい生徒が入るぞ!」とガッツポーズを決めながらキラキラ輝く瞳で言ったのである。
--「(名前)、お前と同い年の子達だ。
良かったなぁ、お友達ができるぞ!」
「…おともだち?」
「そうだ、お友達だ!」
にかっと太陽みたいに笑う父に、私も釣られて笑った記憶がある。
…年の近い子は、父のテニスクラブにも、周りにも沢山いたけれど。
なのに私は友達の1人も作らず、いつも父の近くでポツリと座り込んでいた。
前世の記憶を持ちながら、この世界に馴染めずにいたそんな私を、思えば父はなんとなく察していたのだと思う。
…で、だ。
その同い年の子供達。
一体誰が入ってきたかというと…そう、彼らだった。
幸村くんと、真田くん。
この二人、とても幼い子供とは思えないキレッキレのフォームで父のコートを駆け回っていた。
初めて目にした時は、そりゃもう、口から魂が飛び出るかと思いましたよ…。
その2:幸村家が隣のご近所さん事件。
またさらに、衝撃であった話がある。
なんと幸村くん一家のお宅が、我が家の真隣だったのである。
とある日の朝、父と一緒にゴミ出しに行ったら、幸村くんがニコニコしながら「おはよう、(名前)ちゃん」って挨拶をしてきてくれた。
「…っ」
「ほら、(名前)。精市くんに挨拶」
「…はっ!ご、ごめんなさい…!
お、おはよう…」
「…!うん、おはよう!」
黙り込む私に父が催促し、吃りながらもようやくの思いで私は彼に挨拶を返したのだった。
まだ当時幼稚園生の私、動悸で死にかけるかと思いました。
持っていた小さなゴミ袋をつい落としそうになったよ。
…この日以来、学校への登下校とか、夕方の買い物とかで顔を合わせるたびに、幸村くんの神オーラに私は何度呼吸を忘れ死にかけた事か。
今もこうして生きている事に、感謝である。
その3:祖父と真田家のお祖父さんの将棋バトル。
さらにさらに、だ。
うちの祖父が、真田くんのおじいさんと将棋仲間であった。
週末になると、真田家で将棋大会が開催されて、祖父が「弦右衛門、なかなかやるな!」とか言いながらウキウキで出かけていくのだ。
…で、私もなぜかそこに連れていかれる。
真田くん宅の和室で、将棋盤を挟んでおじいさん二人が真剣勝負をしていた。
その横で真田くんが「(名前)、お前も将棋をやってみるか?」と、いい思いつきだと言わんばかりにこちらを見て目を輝かせるのだ。
…ああ、逃げ場ゼロの、我が運命よ。
最初は本当に、原作に絡まないようにと思い必死に距離を取ろうとしたのだ。
だがしかし、どこに行ってもほぼ必ずといってこの二人がいる。
テニスクラブでバッタリ、近所でバッタリ、将棋の場でバッタリ…。
もう完全に、私の思いは運命のレシーブによって跳ね返されているような気分だった。
…そんなこんなで私は今、王者立海のマネージャーとして、彼らと共に日々を過ごしている。