ミモザの花が咲く頃に
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『どうしたのかしら・・・』
イリヤが連絡もなく遅れることなど、記憶にある限りではまずなかった。
めずらしいこともあるものだと思ったのもつかの間、立て続けにまたスマホロトムが鳴った。
やけに電話が鳴る日だなあ、と思いながら通話ボタンを押すと、穏やかな男性の声が聞こえた。
「もしもし、なまえちゃん?」
こちらも久しく聞いていなかった声だ。
『プラターヌ博士、お久しぶりです』
電話の相手はプラターヌだった。
カロスのポケモン博士で、父とは研究仲間だ。
こちらも、どうも周りががやがやと騒がしい。
どうされましたか、と聞くと、驚く内容を告げた。
「いや、もうすぐトーナメントが始まるんだけど・・・レリア博士がいらしていなくてね。電話も繋がらないから・・・なまえちゃんに連絡したんだ」
カロスでは今回の大会のゲストとして、主催のバトルシャトレーヌがプラターヌ、カルネ、フラダリ、レリアをゲストとして招待していた。
用意された豪華な来賓席では、レリアの席だけが空席だった。
『え、お母さまも?』
なまえが何気なく言った一言だったが、プラターヌはさすがに賢かった。
たった一言で、違和感を感じたらしい。
「“お母さまも”ってことは・・・イリヤ博士にも何かあったのかい?」
イリヤもガラルに来ていないと連絡があったことを告げると、プラターヌもひどく驚いた様子で、めずらしいこともあるねえ、と言った。
それは、彼がふたりの性格をよく分かっているからこそ出た言葉だ。
ふたりはどんなに忙しくても、約束はきちんと守ってきた。
ましてや連絡もないなど、今まで考えられないことだった。
一番考えられる可能性は、イリヤと同じで船が遅れていて、海上では電波が弱くて連絡が出来ないのかもしれない。
その旨を伝えると、もう少し待ってみるよ、と言ってプラターヌは電話を切った。
「・・・・・」
同じく招待されていたゲスト陣も、そんなふたりの会話をどこか神妙な面持ちで聞いていた。
イリヤが連絡もなく遅れることなど、記憶にある限りではまずなかった。
めずらしいこともあるものだと思ったのもつかの間、立て続けにまたスマホロトムが鳴った。
やけに電話が鳴る日だなあ、と思いながら通話ボタンを押すと、穏やかな男性の声が聞こえた。
「もしもし、なまえちゃん?」
こちらも久しく聞いていなかった声だ。
『プラターヌ博士、お久しぶりです』
電話の相手はプラターヌだった。
カロスのポケモン博士で、父とは研究仲間だ。
こちらも、どうも周りががやがやと騒がしい。
どうされましたか、と聞くと、驚く内容を告げた。
「いや、もうすぐトーナメントが始まるんだけど・・・レリア博士がいらしていなくてね。電話も繋がらないから・・・なまえちゃんに連絡したんだ」
カロスでは今回の大会のゲストとして、主催のバトルシャトレーヌがプラターヌ、カルネ、フラダリ、レリアをゲストとして招待していた。
用意された豪華な来賓席では、レリアの席だけが空席だった。
『え、お母さまも?』
なまえが何気なく言った一言だったが、プラターヌはさすがに賢かった。
たった一言で、違和感を感じたらしい。
「“お母さまも”ってことは・・・イリヤ博士にも何かあったのかい?」
イリヤもガラルに来ていないと連絡があったことを告げると、プラターヌもひどく驚いた様子で、めずらしいこともあるねえ、と言った。
それは、彼がふたりの性格をよく分かっているからこそ出た言葉だ。
ふたりはどんなに忙しくても、約束はきちんと守ってきた。
ましてや連絡もないなど、今まで考えられないことだった。
一番考えられる可能性は、イリヤと同じで船が遅れていて、海上では電波が弱くて連絡が出来ないのかもしれない。
その旨を伝えると、もう少し待ってみるよ、と言ってプラターヌは電話を切った。
「・・・・・」
同じく招待されていたゲスト陣も、そんなふたりの会話をどこか神妙な面持ちで聞いていた。