ミモザの花が咲く頃に
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<そっか・・ブラックナイトはやっぱり謎が深いのね>
力になれなくてごめんね、と謝ったなまえに対して、わざわざ遠くまで調べに行ってくれてありがと!と笑顔で言ってくれたソニアに同調するように、そばにいたワンパチが鳴き声をあげた。
自分よりも明らかに大変な状況に置かれている中でも引き受けてくれた友人には、頭が上がらない。
その後の進展はあったのか問いかけても、まだ何も、と言ったなまえの声が、少し沈んだのは気のせいではないだろう。
『本当にどこに行っちゃったのかしら、二人とも。みんな心配してるのに!』
明るい声で言っているものの、それが明らかに無理をしていることが嫌でもわかったソニアは、返す言葉が見つからなかった。
言葉を迷っている時に、なまえのスマホに着信を知らせる案内が入った。
『あ、割り込み電話だわ。ごめんねソニア、またかけるね!』
<は、はいはーい、身体には気を付けて!無理しちゃだめだからね!>
そう答えるのが精一杯だった。
着信を知らせる画面が表示していたのは、知らない番号からだった。
無意識に緊張しているのか、通話ボタンを押す指がわずかに震えていたことに、自分自身も驚いた。
はい、と小さい声で出たあとに聞こえたのは、聞き慣れた声だった。
<なまえ。俺だ、ワタルだ>
電話の相手は、今、彼女がもっとも頼りにしている相手からだった。
久しぶりに聞いた声に安堵する。
<心配かけてすまなかった。やっと新しいスマホが届いたよ。新しい番号を登録しておいてくれ>
数日連絡が取れなかっただけで、やはりどこか不安があったのだろう、連絡がきたことにほっとしている自分がいることに気付く。
<実は・・・アローラのククイ博士から連絡が入ってね。今朝、イリヤ博士から、博士のパソコンにメールが届いたらしいんだ>
『え・・・お父さまから!?』
今まで何も音沙汰がなかったというのに、事態は急展開を迎えたらしい。
<ああ。すぐに俺も向かいたいんだが、PWTに出場しなくてはいけなくてね・・・。先にアローラに向かってもらえないか?今どこにいる?>
幸いなことに、乗っていた船はクチバシティに到着する予定だった。
クチバシティでアローラ行きに乗り換えることが出来る。
『わかりました。カントーにいるので、クチバシティからアローラ行きに乗ります』
<わかった。また連絡する。気を付けて行くんだぞ>
やっと、手がかりとなるものが見つかった。
真相にたどり着く一歩となり得ることを、今はただ願うばかりだ。
力になれなくてごめんね、と謝ったなまえに対して、わざわざ遠くまで調べに行ってくれてありがと!と笑顔で言ってくれたソニアに同調するように、そばにいたワンパチが鳴き声をあげた。
自分よりも明らかに大変な状況に置かれている中でも引き受けてくれた友人には、頭が上がらない。
その後の進展はあったのか問いかけても、まだ何も、と言ったなまえの声が、少し沈んだのは気のせいではないだろう。
『本当にどこに行っちゃったのかしら、二人とも。みんな心配してるのに!』
明るい声で言っているものの、それが明らかに無理をしていることが嫌でもわかったソニアは、返す言葉が見つからなかった。
言葉を迷っている時に、なまえのスマホに着信を知らせる案内が入った。
『あ、割り込み電話だわ。ごめんねソニア、またかけるね!』
<は、はいはーい、身体には気を付けて!無理しちゃだめだからね!>
そう答えるのが精一杯だった。
着信を知らせる画面が表示していたのは、知らない番号からだった。
無意識に緊張しているのか、通話ボタンを押す指がわずかに震えていたことに、自分自身も驚いた。
はい、と小さい声で出たあとに聞こえたのは、聞き慣れた声だった。
<なまえ。俺だ、ワタルだ>
電話の相手は、今、彼女がもっとも頼りにしている相手からだった。
久しぶりに聞いた声に安堵する。
<心配かけてすまなかった。やっと新しいスマホが届いたよ。新しい番号を登録しておいてくれ>
数日連絡が取れなかっただけで、やはりどこか不安があったのだろう、連絡がきたことにほっとしている自分がいることに気付く。
<実は・・・アローラのククイ博士から連絡が入ってね。今朝、イリヤ博士から、博士のパソコンにメールが届いたらしいんだ>
『え・・・お父さまから!?』
今まで何も音沙汰がなかったというのに、事態は急展開を迎えたらしい。
<ああ。すぐに俺も向かいたいんだが、PWTに出場しなくてはいけなくてね・・・。先にアローラに向かってもらえないか?今どこにいる?>
幸いなことに、乗っていた船はクチバシティに到着する予定だった。
クチバシティでアローラ行きに乗り換えることが出来る。
『わかりました。カントーにいるので、クチバシティからアローラ行きに乗ります』
<わかった。また連絡する。気を付けて行くんだぞ>
やっと、手がかりとなるものが見つかった。
真相にたどり着く一歩となり得ることを、今はただ願うばかりだ。