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「コラさん・・・・・」
情けねぇ声出すなよ、と笑いながら言うその姿は、紛れもなく彼だった。
その姿を見た瞬間に、共に過ごした時間の記憶が次々と甦る。
すべてを失い、子供にはあまりにも重すぎる結末を辿った少年に、追い打ちをかけるように投げかけられた差別と偏見の嵐。
その中で、ただ一人、自分のために怒り、泣き、立ち向かってくれた人。
権力の暴走によって失った故郷。奪われた命。もたらされた悲劇。
世界の不平等に怒りを抱き、“治療法を見つける”という、世界に対する一種の革命を起こすために、戦ってくれた人だった。
下手な笑顔を浮かべる彼は、確かに記憶に残る彼、そのものだった。
“ロー。・・・おれは仕事柄、長生き出来るとは思っちゃいなかった。だがこんなに早く命が尽きるとも思っちゃいなかった。もう少し生きていたかったよ。お前がすべて壊したいなんてファミリーに来なけりゃ・・・こんなことにはならなかった。おれは・・・もう少しこの世界にいられた”
淡々と話す恩人の表情が、徐々に冷めていく。
“お前が・・・お前があの時、<あいつ>に渡さなければ・・!!!“何もかも上手くいったはず”だった!!!それなのに・・・!!!”
コラソンの、握りしめた拳が震えだす。
“ロー・・・お前がおれの命を奪った。
お前が!おれの人生を狂わせた!仮にも血の繋がった兄弟に、命を奪われるなんて思ってもいなかった!!その引き鉄を引いたのは・・・ロー!お前なんだ!!!”
怒りを露にした激情の言葉。心底悔しそうな瞳。
それは明らかに、ローへの恨みだった。
当然だろ。
悲しいだとかショックだとか、そんな安っぽい言葉を通り越して、ローは小さく笑った。
諦めと、納得と、自分の不甲斐なさに。
自分のために命を落としてしまった。
彼はまだ若かった。見たかった景色もあるだろう。
もしかしたら良縁を結び、素敵な女性と家庭を築いていたかもしれない。
その未来を、<あの日の自分>が、奪ってしまったのだから。
どんなに自分が傷つけられても、それを決してコラソンはローにぶつけることはなかった。
いつも庇い、守り抜いてくれた。
だから知りたい気持ちもあった。本当は、あなたがどう思っていたのか。
今ここでどんなに蔑まれようが、恨み言を吐かれようが、そんなことは今のローにはどうだって良かった。
もう二度と会えなくなってしまった人が、今、目の前にいる。
今の彼にとってはそれだけが紛れもない真実であり、
ただ、それだけで良かったのだ。
叶わないと理解していた。それでも。
もう一度だけ会いたいと、心の底からローは願い続けてきた。
もう二度と言葉を交わすことが出来なくなってしまった、あなたに。
情けねぇ声出すなよ、と笑いながら言うその姿は、紛れもなく彼だった。
その姿を見た瞬間に、共に過ごした時間の記憶が次々と甦る。
すべてを失い、子供にはあまりにも重すぎる結末を辿った少年に、追い打ちをかけるように投げかけられた差別と偏見の嵐。
その中で、ただ一人、自分のために怒り、泣き、立ち向かってくれた人。
権力の暴走によって失った故郷。奪われた命。もたらされた悲劇。
世界の不平等に怒りを抱き、“治療法を見つける”という、世界に対する一種の革命を起こすために、戦ってくれた人だった。
下手な笑顔を浮かべる彼は、確かに記憶に残る彼、そのものだった。
“ロー。・・・おれは仕事柄、長生き出来るとは思っちゃいなかった。だがこんなに早く命が尽きるとも思っちゃいなかった。もう少し生きていたかったよ。お前がすべて壊したいなんてファミリーに来なけりゃ・・・こんなことにはならなかった。おれは・・・もう少しこの世界にいられた”
淡々と話す恩人の表情が、徐々に冷めていく。
“お前が・・・お前があの時、<あいつ>に渡さなければ・・!!!“何もかも上手くいったはず”だった!!!それなのに・・・!!!”
コラソンの、握りしめた拳が震えだす。
“ロー・・・お前がおれの命を奪った。
お前が!おれの人生を狂わせた!仮にも血の繋がった兄弟に、命を奪われるなんて思ってもいなかった!!その引き鉄を引いたのは・・・ロー!お前なんだ!!!”
怒りを露にした激情の言葉。心底悔しそうな瞳。
それは明らかに、ローへの恨みだった。
当然だろ。
悲しいだとかショックだとか、そんな安っぽい言葉を通り越して、ローは小さく笑った。
諦めと、納得と、自分の不甲斐なさに。
自分のために命を落としてしまった。
彼はまだ若かった。見たかった景色もあるだろう。
もしかしたら良縁を結び、素敵な女性と家庭を築いていたかもしれない。
その未来を、<あの日の自分>が、奪ってしまったのだから。
どんなに自分が傷つけられても、それを決してコラソンはローにぶつけることはなかった。
いつも庇い、守り抜いてくれた。
だから知りたい気持ちもあった。本当は、あなたがどう思っていたのか。
今ここでどんなに蔑まれようが、恨み言を吐かれようが、そんなことは今のローにはどうだって良かった。
もう二度と会えなくなってしまった人が、今、目の前にいる。
今の彼にとってはそれだけが紛れもない真実であり、
ただ、それだけで良かったのだ。
叶わないと理解していた。それでも。
もう一度だけ会いたいと、心の底からローは願い続けてきた。
もう二度と言葉を交わすことが出来なくなってしまった、あなたに。