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ローの能力によって作り出された“部屋”。
その中心に佇む女は慌てる様子もなく、その凍りついた表情を崩すこともなかった。
その姿にどこか不気味さとを感じながらも、愛刀に手を掛けたその時だった。
「・・小賢しい」
翳した女の手から放たれたまっすぐな黒い光が、部屋の壁を通過し、ローの身体を貫いた。
「・・・!!」
途端に自分の身体が崩れ落ちる。
刀を支えに、膝をついた。
「キャプテン!!!」
貫かれた場所に痛みはない。
身体に力が入らない。
あの光が原因なのは確実であるが、何かの能力者であろうか。
ローを援護しようと走り出したベポたちに、止まれ、と言い放った女の冷ややかで高圧的な口調に、全員のぴたりと足が止まった。
「これは人間の生命力を削っていく呪いだ。弱っている者ほど早く効果が出るが・・・予想以上に早すぎて驚いているところだ、トラファルガー。もうお前の身体は限界に近いのだろう」
ローの能力は便利だが、代償として体力を消耗する。
ただでさえ弱りきっている身体に、負担がかかる能力を使い、重ねてこの状況。
「部下に慕われているようだな、トラファルガー。しかし・・・今、この男の命を握っているのはこの私だ」
誰が見ても圧倒的に不利な戦況であることは間違いない。
「トラファルガーの命が惜しければ、なまえを出せ。交換条件だ」
凍りついた表情しか見せなかった女が、明らかに自分に有利に傾いている戦局に満足しているのか、初めて薄い笑みを浮かべた。
耐えきれなくなったのか、ついに能力が解除され、ローの作り出した部屋が消えた。
脅しではなく、ローの生命力が削られ続けていることを示していた。
「船員を売って助かるような・・・生き恥を曝す奴に・・船長を名乗る資格はねェ・・・」
なまえを差し出すわけにもいかない。
だが、このままでは確実にローの命が尽きる。
何も出来ない悔しさともどかしさに拳を握りしめ、唇を噛み締めるハートの海賊団。
「わざわざ選択権を与えている以上、私はどちらでも良いが・・・いつまでこうしていられるものか・・結末は見るに値するな・・・」
卑怯だぞ、と叫んだベポには目もくれず、弱り続けるローを静かに見つめる女の身体を、美しく目映い虹色の光が貫いたのは、ほんの一瞬の出来事だった。
『アウローラ』
その中心に佇む女は慌てる様子もなく、その凍りついた表情を崩すこともなかった。
その姿にどこか不気味さとを感じながらも、愛刀に手を掛けたその時だった。
「・・小賢しい」
翳した女の手から放たれたまっすぐな黒い光が、部屋の壁を通過し、ローの身体を貫いた。
「・・・!!」
途端に自分の身体が崩れ落ちる。
刀を支えに、膝をついた。
「キャプテン!!!」
貫かれた場所に痛みはない。
身体に力が入らない。
あの光が原因なのは確実であるが、何かの能力者であろうか。
ローを援護しようと走り出したベポたちに、止まれ、と言い放った女の冷ややかで高圧的な口調に、全員のぴたりと足が止まった。
「これは人間の生命力を削っていく呪いだ。弱っている者ほど早く効果が出るが・・・予想以上に早すぎて驚いているところだ、トラファルガー。もうお前の身体は限界に近いのだろう」
ローの能力は便利だが、代償として体力を消耗する。
ただでさえ弱りきっている身体に、負担がかかる能力を使い、重ねてこの状況。
「部下に慕われているようだな、トラファルガー。しかし・・・今、この男の命を握っているのはこの私だ」
誰が見ても圧倒的に不利な戦況であることは間違いない。
「トラファルガーの命が惜しければ、なまえを出せ。交換条件だ」
凍りついた表情しか見せなかった女が、明らかに自分に有利に傾いている戦局に満足しているのか、初めて薄い笑みを浮かべた。
耐えきれなくなったのか、ついに能力が解除され、ローの作り出した部屋が消えた。
脅しではなく、ローの生命力が削られ続けていることを示していた。
「船員を売って助かるような・・・生き恥を曝す奴に・・船長を名乗る資格はねェ・・・」
なまえを差し出すわけにもいかない。
だが、このままでは確実にローの命が尽きる。
何も出来ない悔しさともどかしさに拳を握りしめ、唇を噛み締めるハートの海賊団。
「わざわざ選択権を与えている以上、私はどちらでも良いが・・・いつまでこうしていられるものか・・結末は見るに値するな・・・」
卑怯だぞ、と叫んだベポには目もくれず、弱り続けるローを静かに見つめる女の身体を、美しく目映い虹色の光が貫いたのは、ほんの一瞬の出来事だった。
『アウローラ』