178°
Your Name?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「おれはもう海軍じゃないが・・・ある理由でお姫様の動向を見ていた。現状、何も変わらず普通の日々だったが、ちょっと目を離したら、島から出たなんて言うじゃないの。油断したおれも悪かったけどな。まあ、“本当の馬鹿”の元じゃないだけ良しとしようと思っていたが・・・で、お姫様はどこにいる」
今のクザンという人間は、ルフィ達にとっては、敵でもなければ、友好的でもない。
立場的に説明がつかない、はっきりしない立ち位置にいることは確かであるものの、決して嘘を言っているわけでも、ふざけているわけでもない。
情報を伝えたところで、クザンはなまえに危害は加えるつもりはないのだろうと全員が理解すると、ルフィは<トラ男のところだ>とはっきり告げた。
トラ男?と不思議そうに聞き返すクザンに、
トラファルガー・ローだ、と代わりにサンジが答えると、その名を聞いた途端、あいつか・・・とクザンは頭を抱えた。
さすがに予想はしていなかった答えだったのだろう。
「だったら、トラファルガーも狙われるぞ」
トラ男は強いから大丈夫だ、と返したルフィに、即座にそう単純な話じゃねぇんだ、ときつく言い返す。
「お前らはもちろん、おれも、お前も、あのサカズキですらも。すべての悪魔の実の能力者が、あのお姫さんの前じゃ“ただの人間”だ。
さっきも言ったが、そんな能力があると知ったら、海軍どころか“もっと上”が欲しがるに決まっている。拐われたらどうなるかわからない。
現に、お前たちを蝕んでるこの毒が保管してある場所はトップシークレット。海軍の中でも知っている奴はそうそういない。
下手したらお前たちに毒を盛ったのは・・・政府の可能性も否めないってことだ」
それこそ、<サカズキなんかよりも上>からの指令かもしれないな、と、相当な権力が動いている可能性を示唆する言葉を告げると、麦わらの一味にはまた違った緊張感が走った。
クザンとしても、ただの興味深い話として片付けるにはいかなかったのだ。
ジュエル島の軍艦襲撃事件から、なまえが島からいなくなっていたことが判明する。
それも、麦わらの一味に拐われたという話だった。
それは別として考えても、最近の海軍の騒ぎを見ると、それこそ内情を知る彼にとっては、何かがおかしいと疑念を持つのは普通のことであった。
そしてルフィたちの今のこの状況。
すべてを総合すれば、間違いなく“何かが起こっている”と。
そう確信するには十分すぎる状況下に、なまえも、麦わらの一味も、海軍も、全員が置かれていた。
「いつトラファルガーの元へ行ったのか、なぜお前達の船を離れたのか、詳しく話を聞かせてもらおうじゃないの」
今のクザンという人間は、ルフィ達にとっては、敵でもなければ、友好的でもない。
立場的に説明がつかない、はっきりしない立ち位置にいることは確かであるものの、決して嘘を言っているわけでも、ふざけているわけでもない。
情報を伝えたところで、クザンはなまえに危害は加えるつもりはないのだろうと全員が理解すると、ルフィは<トラ男のところだ>とはっきり告げた。
トラ男?と不思議そうに聞き返すクザンに、
トラファルガー・ローだ、と代わりにサンジが答えると、その名を聞いた途端、あいつか・・・とクザンは頭を抱えた。
さすがに予想はしていなかった答えだったのだろう。
「だったら、トラファルガーも狙われるぞ」
トラ男は強いから大丈夫だ、と返したルフィに、即座にそう単純な話じゃねぇんだ、ときつく言い返す。
「お前らはもちろん、おれも、お前も、あのサカズキですらも。すべての悪魔の実の能力者が、あのお姫さんの前じゃ“ただの人間”だ。
さっきも言ったが、そんな能力があると知ったら、海軍どころか“もっと上”が欲しがるに決まっている。拐われたらどうなるかわからない。
現に、お前たちを蝕んでるこの毒が保管してある場所はトップシークレット。海軍の中でも知っている奴はそうそういない。
下手したらお前たちに毒を盛ったのは・・・政府の可能性も否めないってことだ」
それこそ、<サカズキなんかよりも上>からの指令かもしれないな、と、相当な権力が動いている可能性を示唆する言葉を告げると、麦わらの一味にはまた違った緊張感が走った。
クザンとしても、ただの興味深い話として片付けるにはいかなかったのだ。
ジュエル島の軍艦襲撃事件から、なまえが島からいなくなっていたことが判明する。
それも、麦わらの一味に拐われたという話だった。
それは別として考えても、最近の海軍の騒ぎを見ると、それこそ内情を知る彼にとっては、何かがおかしいと疑念を持つのは普通のことであった。
そしてルフィたちの今のこの状況。
すべてを総合すれば、間違いなく“何かが起こっている”と。
そう確信するには十分すぎる状況下に、なまえも、麦わらの一味も、海軍も、全員が置かれていた。
「いつトラファルガーの元へ行ったのか、なぜお前達の船を離れたのか、詳しく話を聞かせてもらおうじゃないの」