178°
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「久しぶりじゃないの、麦わら」
よ、と軽い挨拶をしながら姿を見せたのは、元海軍大将・・・
青キジこと、クザンだった。
凍らせた海の上に自転車を停めると、よっこいしょ、と勝手にサニー号に上がってきた招かれざる客。
ただでさえ悪いこの状況下だというのに、さらに追い打ちをかけるような事態となれば、さすがに穏やかではいられない。
そう怖い顔しなさんな、と軽い口調でなだめるように告げても、ルフィたちの表情は緩むことはなかった。
「知ってる通り、おれはもう海軍じゃない。取っ捕まえるつもりは・・・ん?」
ルフィの腕を視界に捉えたクザンは、おもむろに言葉を止めた。
「麦わら、それどうした?」
クザンの視線が捉えていたのは、ルフィの腕に浮き上がっている奇妙な水色の斑点。
同じものがゾロの身体にも出ているのを見ると、さらに表情が険しくなった。
「お前ら、それいつからだ?お前たちだけか?」
そう問い掛けても、黙り込んで誰一人答えようとしないその姿に、クザンはやっとこの船には似合わない静けさの理由を悟った。
「答えろ」
クザンのその言葉からは、いつものように茶化している様子やふざけている様子はかけらも感じ取れなかった。
それにどこかただならぬ雰囲気を読み取ったチョッパーは、素直に話し始めた。
フランキーとブルック、ジンベエ以外の全員に、同じ症状が出ていること。
思いつく処置はすべて施し、いろいろ試したが薬も効かないこと。
見たこともない症例で原因も対処法もいまだに何もわからないこと。
医者失格だ、チョッパーが小さく呟くと、黙って聞いていたクザンが小さくため息をついた。
「よく聞け。・・・おそらくそれは病気じゃない」
招かれざる客から、衝撃の事実が語られるのは、この数秒後の話である。