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潜水艦は、次の島へと向かっていた。
ロー自身の体調が思わしくないこともあり、なまえとは、結局何も話ができないまま時間だけがただ過ぎていた。
“お前の願いを聞き届けよう”
鷹の目がそう言い残したということは、なまえが何かを鷹の目に願ったのであろうことは推測できる。
しかし、それが何なのかはわからない。
彼女は何を思い、何を思ったのか、
それを知るのは彼女だけで、決してローにはわからない世界なのだ。
それがどこか悔しいような、悲しいような、情けないような、何とも言えないこの思いをどうしたら良いのか、ロー自身も戸惑っていた。
もう少し、素直であれたら。
あの時もそうだ、
こんなことになるのなら、きちんと伝えておけばよかった。
同じ思いを、するわけには・・・
後悔しても遅いことを、一番理解しているのは自分のはずだ。
何年経とうと、決して消えることのない悲しみを。
「キャプテン、島が見えたよ」
ドア越しにベポの声が聞こえた。
「雪が降ってるみたいだよ」
その知らせに、少し頭痛を感じた。
白い雪景色に、良い思い出は何一つない。
皮肉なことに、いつも悲劇と共にあったのは、美しい銀世界だ。
「・・・ベポ」
その景色が紅く染まるのを、何度見ただろう。
「なまえを、呼んでくれ」
腹をくくるのは、彼女ではない。
同じことを繰り返さないためにも、
踏み出さなければならないのは自分なのだと、
そしてその時は今なのだと、
ただ、そんな気がした。
覚悟を決めなければならない。
同じことを繰り返さないためにも、
今度こそ、守るためにも。
ロー自身の体調が思わしくないこともあり、なまえとは、結局何も話ができないまま時間だけがただ過ぎていた。
“お前の願いを聞き届けよう”
鷹の目がそう言い残したということは、なまえが何かを鷹の目に願ったのであろうことは推測できる。
しかし、それが何なのかはわからない。
彼女は何を思い、何を思ったのか、
それを知るのは彼女だけで、決してローにはわからない世界なのだ。
それがどこか悔しいような、悲しいような、情けないような、何とも言えないこの思いをどうしたら良いのか、ロー自身も戸惑っていた。
もう少し、素直であれたら。
あの時もそうだ、
こんなことになるのなら、きちんと伝えておけばよかった。
同じ思いを、するわけには・・・
後悔しても遅いことを、一番理解しているのは自分のはずだ。
何年経とうと、決して消えることのない悲しみを。
「キャプテン、島が見えたよ」
ドア越しにベポの声が聞こえた。
「雪が降ってるみたいだよ」
その知らせに、少し頭痛を感じた。
白い雪景色に、良い思い出は何一つない。
皮肉なことに、いつも悲劇と共にあったのは、美しい銀世界だ。
「・・・ベポ」
その景色が紅く染まるのを、何度見ただろう。
「なまえを、呼んでくれ」
腹をくくるのは、彼女ではない。
同じことを繰り返さないためにも、
踏み出さなければならないのは自分なのだと、
そしてその時は今なのだと、
ただ、そんな気がした。
覚悟を決めなければならない。
同じことを繰り返さないためにも、
今度こそ、守るためにも。