178°
Your Name?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
真夜中、皆が寝静まった頃。
ローは自室でひとりコーヒーを飲みながら、手紙を読んでいた。
先日、なまえが呟いた、「ルフィ」という言葉。
真っ先に思い浮かんだのは麦わらのルフィだったが、その意味を聞くことが出来ないまま、数日が過ぎていた。
彼女も話そうとしなかったので、無理に聞くのもどうかと思っていたところ、その答えを思わぬところで知ることとなった。
昼間、ロー宛てに届いた、一通の手紙。
手紙の差出人の名前は、白ひげ海賊団、マルコだった。
少しクセのある字で書かれた手紙。
そこには、なまえを助けた礼と、彼女の込み入った経緯が書いてあった。
元は麦わらの一味にいたこと。
彼女の持つ力が特別なものであること、
その力を魔術師に狙われ、その身を魔術に蝕まれたこと、
そのせいで麦わらの一味は敵だという記憶を植え付けられ、白ひげ海賊団に身を寄せたこと。
彼女を狙っている追っ手がいること。
彼女を狙った者が白ひげ海賊団に侵攻し、彼女は自ら命を絶とうとしたこと。
最後には、必ず迎えに行くので、しばらくの間彼女を頼む、と書かれて締め括られていた。
「魔術・・・」
海賊として生きている以上、のんびり平和には生きてはいられないので、敵やら追っ手がいることに対しては何も思わないが、彼女がそんな状況にあるとは知らなかった。
詳しい事情が知れたのは良かったが、彼女からそんなことを聞いたことは一度もない。
麦わらの一味にいたことも、初めて知った。
少なくとも、魔術にその身を蝕まれているような様子もなかった。
まさか、そんなことになっていたとは。
いつかは、彼女は白ひげ海賊団へ帰る日が来る。
それが、いつになるのかはわからないが。
ローは海賊だ、頼まれても約束を守る保証もない。
それでも、手紙まで出して敵になるかもしれない相手に頼む、と書いてくると言うのは、そこまで彼女を大切に思っているという証であることには違いない。
それに背けば、白ひげが容赦しない。
そういう意味合いもあるのだろう。
「大物だな、お前は・・・」
手紙を引き出しにしまうと、すっかり冷めていたコーヒーを一口飲む。
やけに苦く感じたのは、気のせいだろうか。
ローは自室でひとりコーヒーを飲みながら、手紙を読んでいた。
先日、なまえが呟いた、「ルフィ」という言葉。
真っ先に思い浮かんだのは麦わらのルフィだったが、その意味を聞くことが出来ないまま、数日が過ぎていた。
彼女も話そうとしなかったので、無理に聞くのもどうかと思っていたところ、その答えを思わぬところで知ることとなった。
昼間、ロー宛てに届いた、一通の手紙。
手紙の差出人の名前は、白ひげ海賊団、マルコだった。
少しクセのある字で書かれた手紙。
そこには、なまえを助けた礼と、彼女の込み入った経緯が書いてあった。
元は麦わらの一味にいたこと。
彼女の持つ力が特別なものであること、
その力を魔術師に狙われ、その身を魔術に蝕まれたこと、
そのせいで麦わらの一味は敵だという記憶を植え付けられ、白ひげ海賊団に身を寄せたこと。
彼女を狙っている追っ手がいること。
彼女を狙った者が白ひげ海賊団に侵攻し、彼女は自ら命を絶とうとしたこと。
最後には、必ず迎えに行くので、しばらくの間彼女を頼む、と書かれて締め括られていた。
「魔術・・・」
海賊として生きている以上、のんびり平和には生きてはいられないので、敵やら追っ手がいることに対しては何も思わないが、彼女がそんな状況にあるとは知らなかった。
詳しい事情が知れたのは良かったが、彼女からそんなことを聞いたことは一度もない。
麦わらの一味にいたことも、初めて知った。
少なくとも、魔術にその身を蝕まれているような様子もなかった。
まさか、そんなことになっていたとは。
いつかは、彼女は白ひげ海賊団へ帰る日が来る。
それが、いつになるのかはわからないが。
ローは海賊だ、頼まれても約束を守る保証もない。
それでも、手紙まで出して敵になるかもしれない相手に頼む、と書いてくると言うのは、そこまで彼女を大切に思っているという証であることには違いない。
それに背けば、白ひげが容赦しない。
そういう意味合いもあるのだろう。
「大物だな、お前は・・・」
手紙を引き出しにしまうと、すっかり冷めていたコーヒーを一口飲む。
やけに苦く感じたのは、気のせいだろうか。