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新しい島に到着したハートの海賊団。
島の一番端にある山の中では、薬の材料を探して歩く、ローと#ヒロインの姿があった。
木が生い茂る薄暗い中を、どのくらい歩いただろうか。
急に視界が明るくなったと思えば、たくさんの花が咲いている場所へと辿り着いた。
おそらく頂上が近いのだろう。
目の前にはまるでじゅうたんのように、白い花が一面に咲いていた。
まさに絶景、見事という他になかった。
リヤの表情はみるみる明るくなっていく。
『素敵ね、ロー!』
そう言って花畑へと走り出すなまえ。
その後ろ姿に、どこか懐かしさを覚えた。
そう、もう二度と見ることは叶わない、
幸せだった、あの時の・・・
“お兄さま、お祭り行こうよー!”
たったひとりの妹の姿。
もし生きていたら、今お前は何歳になる?
どんな風になっている?
何をしているのだろう。
間違っても、海賊にはなってないだろうな。
今のおれの姿を見たら、怒るだろうか。
“フレバンスはいつも栄えてる”
苦しむ妹を安心させるために、一度だけ嘘をついた。
最初で最後の嘘を。
身体を蝕む白は、地獄への誘い。
誰一人として思いもしなかった。
あんな運命が、待ち受けているなんて。
かつては栄えた“白い町”。
憧れを込めて呼ばれたその名は、悪夢の名へと変わった。
自分の能力を、恨めしく思うときもある。
あの時、この力があれば、誰も失わずに済んだのだろうか。
シスターも、友達も、父も、母も、妹も。
誰一人、苦しむことはなく・・・
あの燃え盛る炎の渦の中で、妹は何を思っていたのだろう。
もうその答えすら、聞けないけれど。
ーなぁ、ラミ。
おれは、いい兄貴だったか?
友達を失い、 家族を失い、
そして、あの人を失った時も。
白い景色が広がっていた。
それがどれだけ美しくても、
白はどうしても、好きになれない。
島の一番端にある山の中では、薬の材料を探して歩く、ローと#ヒロインの姿があった。
木が生い茂る薄暗い中を、どのくらい歩いただろうか。
急に視界が明るくなったと思えば、たくさんの花が咲いている場所へと辿り着いた。
おそらく頂上が近いのだろう。
目の前にはまるでじゅうたんのように、白い花が一面に咲いていた。
まさに絶景、見事という他になかった。
リヤの表情はみるみる明るくなっていく。
『素敵ね、ロー!』
そう言って花畑へと走り出すなまえ。
その後ろ姿に、どこか懐かしさを覚えた。
そう、もう二度と見ることは叶わない、
幸せだった、あの時の・・・
“お兄さま、お祭り行こうよー!”
たったひとりの妹の姿。
もし生きていたら、今お前は何歳になる?
どんな風になっている?
何をしているのだろう。
間違っても、海賊にはなってないだろうな。
今のおれの姿を見たら、怒るだろうか。
“フレバンスはいつも栄えてる”
苦しむ妹を安心させるために、一度だけ嘘をついた。
最初で最後の嘘を。
身体を蝕む白は、地獄への誘い。
誰一人として思いもしなかった。
あんな運命が、待ち受けているなんて。
かつては栄えた“白い町”。
憧れを込めて呼ばれたその名は、悪夢の名へと変わった。
自分の能力を、恨めしく思うときもある。
あの時、この力があれば、誰も失わずに済んだのだろうか。
シスターも、友達も、父も、母も、妹も。
誰一人、苦しむことはなく・・・
あの燃え盛る炎の渦の中で、妹は何を思っていたのだろう。
もうその答えすら、聞けないけれど。
ーなぁ、ラミ。
おれは、いい兄貴だったか?
友達を失い、 家族を失い、
そして、あの人を失った時も。
白い景色が広がっていた。
それがどれだけ美しくても、
白はどうしても、好きになれない。