178°
Your Name?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
快晴の下のモビーディック号。
その甲板には空模様とは裏腹に、どこか暗い表情で海を見つめる、エースの姿があった。
“ごめんね、エース”
耳から決して離れない言葉。
あの日・・・彼女は、確かにそう言った。
なぜ、その言葉をおれに向けたのだろう。
謝るぐらいなら、なぜ。
どうして、あんな真似をしたのだろう。
彼女が選んだ選択肢など、誰一人として予想もしていなかった。
あの時、あの幻術師なんかに捕まらなければ、おれがもっと強ければ。
彼女は自分を助けようとして、あんな選択をしたのだろう。
必ず守ると、約束したのに。
その約束を守れなかったのは自分で、すべての元凶は自分にあるのだと、痛いほどわかっていた。
けれど、誰も責めることはなかった。
いっそのこと、お前のせいだと、誰かがそう責めてくれればいいのに。
そんなエースの姿を、後ろから黙って見ていたマルコの表情も、決して明るくはなかった。
あの日の出来事から、あからさまに人一倍落ち込んでいるエースに、誰も声をかけられずにいた。
慰めや気休めの言葉など、意味を持つばかりか逆効果だと、充分すぎるほどにわかっているからこそ、何も言うことが出来ない。
なまえ、何であんな馬鹿な真似したんだよい。
彼女の心の内を、誰一人として解ってやれなかった。
彼女はずっと、死にたがっていたのだろうか。
今となっては、その本心を確かめることも出来ない。
「マルコ隊長!エース隊長!!」
耳をつんざくようなクルーの大声が、甲板に響き渡った。
作業をしていたクルーが、何事かと声の主を見る。
そんな大声出さなくても聞こえるよい、と 冷静に答えたマルコの姿を見つけると、クルーは一目散に走ってきた。
その尋常ではない慌てように、マルコも首を傾げる。
「どうしたよい」
「こ、これ・・!!」
手渡されたのは、1通の手紙。
小綺麗な文字で、白ひげ宛に書かれている。
白ひげ宛に手紙がくることは珍しくない。
そんなに驚くほどのことかと、封筒の裏面を見ると、また小綺麗な字が書かれている。
その差出人の名前が問題だった。
「何・・?」
そこに書かれていたのは、少なくとも手紙をもらうような覚えはない人物の名前。
「最悪の世代が、うちに何の用だよい」
そこに書かれていたのは、最悪の世代と呼ばれる海賊の名だった。
その別名は、死の外科医。
“Trafalgar Law”
その甲板には空模様とは裏腹に、どこか暗い表情で海を見つめる、エースの姿があった。
“ごめんね、エース”
耳から決して離れない言葉。
あの日・・・彼女は、確かにそう言った。
なぜ、その言葉をおれに向けたのだろう。
謝るぐらいなら、なぜ。
どうして、あんな真似をしたのだろう。
彼女が選んだ選択肢など、誰一人として予想もしていなかった。
あの時、あの幻術師なんかに捕まらなければ、おれがもっと強ければ。
彼女は自分を助けようとして、あんな選択をしたのだろう。
必ず守ると、約束したのに。
その約束を守れなかったのは自分で、すべての元凶は自分にあるのだと、痛いほどわかっていた。
けれど、誰も責めることはなかった。
いっそのこと、お前のせいだと、誰かがそう責めてくれればいいのに。
そんなエースの姿を、後ろから黙って見ていたマルコの表情も、決して明るくはなかった。
あの日の出来事から、あからさまに人一倍落ち込んでいるエースに、誰も声をかけられずにいた。
慰めや気休めの言葉など、意味を持つばかりか逆効果だと、充分すぎるほどにわかっているからこそ、何も言うことが出来ない。
なまえ、何であんな馬鹿な真似したんだよい。
彼女の心の内を、誰一人として解ってやれなかった。
彼女はずっと、死にたがっていたのだろうか。
今となっては、その本心を確かめることも出来ない。
「マルコ隊長!エース隊長!!」
耳をつんざくようなクルーの大声が、甲板に響き渡った。
作業をしていたクルーが、何事かと声の主を見る。
そんな大声出さなくても聞こえるよい、と 冷静に答えたマルコの姿を見つけると、クルーは一目散に走ってきた。
その尋常ではない慌てように、マルコも首を傾げる。
「どうしたよい」
「こ、これ・・!!」
手渡されたのは、1通の手紙。
小綺麗な文字で、白ひげ宛に書かれている。
白ひげ宛に手紙がくることは珍しくない。
そんなに驚くほどのことかと、封筒の裏面を見ると、また小綺麗な字が書かれている。
その差出人の名前が問題だった。
「何・・?」
そこに書かれていたのは、少なくとも手紙をもらうような覚えはない人物の名前。
「最悪の世代が、うちに何の用だよい」
そこに書かれていたのは、最悪の世代と呼ばれる海賊の名だった。
その別名は、死の外科医。
“Trafalgar Law”