178°
Your Name?
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その頃、自室でひとり静かに読書をしていたローの耳に、自分を呼ぶ騒がしい声が聴こえてきた。
「キャプテンっ、キャプテン大変だよ!!」
尋常ではない叫び声に、敵襲でも仕掛けられたのかと思ったが、その予想は外れた。
「海岸に、女の子が倒れてたんだよ!!」
ベポの口から飛び出した、全くの予想外の言葉に、思わずローは眉をひそめた。
倒れていた?海岸に?
人が倒れているとは言っても、ここは無人島だ。
なぜこんな場所で人が倒れているのか。
しかも、女が。
「早くしないと死んじゃうよ!!それに、この子・・!!」
ベポが抱えてきたその姿を見た瞬間、ローの顔色が変わった。
「お前は・・!!」
間違えるはずがない。
忘れるはずもない。
間違いない。
なんで、彼女がこんなところにいるのか。
一体、何があったのか。
混乱しかけた頭を落ち着かせ、素早く容体を確認する。
ひどい大怪我ではあるが、まだ脈はある。
しかし、彼女の冷えきった身体が、かなり危険な状態であることを告げていた。
もはや、一刻の猶予も許されない。
「急げ!オペの準備だ!」
こんな形で再会するなんて、
夢にも思っていなかったんだ。