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なまえの部屋の前で、ローは小さくため息をついた。
心配したベポや仲間たちが代わる代わるドアをノックして声をかけても、彼女はドアを開けるどころか、返事すら返ってこない。
こんな状態が昨日から続いていた。
部屋から一歩も出ないどころか全く反応はなく、食事を運んでも受けとることもない。
一体何がどうしたのか、全く理由がわからないロー達は、ただただ困惑するしかなかった。
部屋に閉じこもるなまえの手には、光を失った伝説の七色の扇があった。
虹神の力を宿した扇は、その力の強さゆえに、この伝説の力を使える存在しか触れることはできない。
力を持たないものが触れれば、神の怒りに触れ、黒炎に焼かれてしまう。
ベポがこの力を使える存在だという可能性は皆無に等しい。
それなのに、この扇に触れるということは。
彼女から、虹神の力が失われたことを意味していた。
この力を欲しがった、何人もの人間が、なまえとその大切な人たちを狙い、傷付けてきた。
最初から、こんな力がなければ・・・
誰も傷付くこともなかった。
彼女が欲しいと望んだわけではなく、生まれながらにして持ち合わせたこの力は、なぜ自分を選んだのだろう。
もし、この力が自分になかったら。
きっと、こんな運命を辿ることもなく。
普通に、ただ一人の女として生きられたのだろう・・・
なんで、今さら。
最初から、こうだったら。
何も力を持たずに生きられたのなら、自分の運命は変わっていたのだろうか。
枯れるほど流したはずの涙は、止まってはくれなかった。
この力を失ったことは、彼女にとって不運なのか、それとも幸運なのか。
自身が選ばれし者でなくなった今、
天は、心に秘めた思いを知っていたのだろうか。
これは、自ら命を断とうとした、歌姫への天罰か。
心配したベポや仲間たちが代わる代わるドアをノックして声をかけても、彼女はドアを開けるどころか、返事すら返ってこない。
こんな状態が昨日から続いていた。
部屋から一歩も出ないどころか全く反応はなく、食事を運んでも受けとることもない。
一体何がどうしたのか、全く理由がわからないロー達は、ただただ困惑するしかなかった。
部屋に閉じこもるなまえの手には、光を失った伝説の七色の扇があった。
虹神の力を宿した扇は、その力の強さゆえに、この伝説の力を使える存在しか触れることはできない。
力を持たないものが触れれば、神の怒りに触れ、黒炎に焼かれてしまう。
ベポがこの力を使える存在だという可能性は皆無に等しい。
それなのに、この扇に触れるということは。
彼女から、虹神の力が失われたことを意味していた。
この力を欲しがった、何人もの人間が、なまえとその大切な人たちを狙い、傷付けてきた。
最初から、こんな力がなければ・・・
誰も傷付くこともなかった。
彼女が欲しいと望んだわけではなく、生まれながらにして持ち合わせたこの力は、なぜ自分を選んだのだろう。
もし、この力が自分になかったら。
きっと、こんな運命を辿ることもなく。
普通に、ただ一人の女として生きられたのだろう・・・
なんで、今さら。
最初から、こうだったら。
何も力を持たずに生きられたのなら、自分の運命は変わっていたのだろうか。
枯れるほど流したはずの涙は、止まってはくれなかった。
この力を失ったことは、彼女にとって不運なのか、それとも幸運なのか。
自身が選ばれし者でなくなった今、
天は、心に秘めた思いを知っていたのだろうか。
これは、自ら命を断とうとした、歌姫への天罰か。