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「やるよ」
そう言って、ローがなまえに差し出したのは、札束だった。
ハートの海賊団の船は島に到着し、海岸に停泊していた。
クルー達の大半は島に到着すると同時に、町に飛び出していった。
それもそのはず、島に上陸するのは、なまえを助けた無人島以来なのだ。
久しぶりということもあり、クルー達は数日前から落ち着かない様子だった。
嬉しそうな仲間達に対し、決して表情を崩すことがないローは、すぐに島には降りず、船に残っていた。
「それで買い物してこい。それだけあれば足りるだろ」
『でも・・こんなにたくさん・・受け取れません』
なまえが困惑するのも当然だ、ローが渡したのはかなりの大金。
とても、1日2日で使いきれるような額ではない。
「とにかく、いつまでも着の身着のままでいるわけにはいかねえだろう。ベポに一緒に行くよう言ってある。早く買い物を済ませてこい」
ローの言う通りだった。
なまえは洋服どころか、荷物を何ひとつ持っていない。
船に女物はなく、いつまでも着の身着のままでは生活出来ない。
『ローさんは一緒に行かないの?』
当の本人は、出かける様子は全くない。
「賞金首のおれと一般人のお前が一緒に歩いていたら、誘拐だなんだと騒ぎ出す奴がいるだろう。海軍でも呼ばれたら面倒だ」
いいから早く行ってこいと言って、ローは船内へと戻ってしまった。
確かにそうだ、ローとなまえが一緒にいたら、第三者から見れば彼女が誘拐されたのだと誤解されてしまうかもしれない。
なまえにとっては恩人だが、世間から見ればローは賞金首、海賊なのだ。
仕方のないことと言えば、仕方のないことなのだが。
暗くなる前に早く行こうよ、と呼びに来たベポと一緒に船を降り、町へと歩き出した。
そんな2人の後ろ姿を、ローは甲板から、ぼんやりと見つめていた。
そう言って、ローがなまえに差し出したのは、札束だった。
ハートの海賊団の船は島に到着し、海岸に停泊していた。
クルー達の大半は島に到着すると同時に、町に飛び出していった。
それもそのはず、島に上陸するのは、なまえを助けた無人島以来なのだ。
久しぶりということもあり、クルー達は数日前から落ち着かない様子だった。
嬉しそうな仲間達に対し、決して表情を崩すことがないローは、すぐに島には降りず、船に残っていた。
「それで買い物してこい。それだけあれば足りるだろ」
『でも・・こんなにたくさん・・受け取れません』
なまえが困惑するのも当然だ、ローが渡したのはかなりの大金。
とても、1日2日で使いきれるような額ではない。
「とにかく、いつまでも着の身着のままでいるわけにはいかねえだろう。ベポに一緒に行くよう言ってある。早く買い物を済ませてこい」
ローの言う通りだった。
なまえは洋服どころか、荷物を何ひとつ持っていない。
船に女物はなく、いつまでも着の身着のままでは生活出来ない。
『ローさんは一緒に行かないの?』
当の本人は、出かける様子は全くない。
「賞金首のおれと一般人のお前が一緒に歩いていたら、誘拐だなんだと騒ぎ出す奴がいるだろう。海軍でも呼ばれたら面倒だ」
いいから早く行ってこいと言って、ローは船内へと戻ってしまった。
確かにそうだ、ローとなまえが一緒にいたら、第三者から見れば彼女が誘拐されたのだと誤解されてしまうかもしれない。
なまえにとっては恩人だが、世間から見ればローは賞金首、海賊なのだ。
仕方のないことと言えば、仕方のないことなのだが。
暗くなる前に早く行こうよ、と呼びに来たベポと一緒に船を降り、町へと歩き出した。
そんな2人の後ろ姿を、ローは甲板から、ぼんやりと見つめていた。