伸ばしたその手は蒼き世界へ
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ただひとり、島を散策していたロビンは興味深いものを見つけていた。
普段は冷静な彼女が、驚きの表情を浮かべている。
彼女が偶然見つけたのは、大きな石碑だった。
考古学者として、これを見落とすわけにはいかない。
彼女は迷わずその石碑のもとへと脚を進めていた。
石碑に刻まれている文字は古代文字ばかり。
かなり昔に作られた事がわかる。
普通ならば、石碑は遺跡や森の中など、人目に付かない場所にあることが多いのだが、この石碑は島の外れの海岸と、かなり目立つ場所にあった。
この様子だと、雨ざらしになっていたのだろう。
決して綺麗とはいえない状態で、文字もかろうじて読めるくらいのもの。
つまり、誰かがきちんと手入れをしなければならないほど重要なものでもなく、かといって隠すような、不都合な内容ではないということはすぐに予測がついた。
ここに建てなければならなかった、ということなのだろうか。
学者の血が騒いだロビンは、さっそく解読を始める。
“欲深き者 虹の裁きを受けるべし
尊き者 虹の祝福を受けるべし
虹の力を 侮るなかれ
その名を継ぎし 気高き者よ
七つの光に その身に誓え
清き世界へ 導くことを”
その文字を解読しながら読み進めていくにつれ、彼女の表情は、次第に変わっていった。