伸ばしたその手は蒼き世界へ
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時間を巻き戻すことが出来たらと、誰もが一度は望むだろう。
決して出来ないことだとわかっていても、願ってしまうのはなぜなのだろう。
たった一人で世界最強の男が乗る船へ乗り込んだ女は臆する様子はなく、それどころか余裕さえ感じさせていた。
「なまえがここにいるはずだ、仲間の命が惜しければ引き渡せ」
「得体の知れない人間に、そう簡単に渡すわけがないだろうよい」
招かれざる客と隊長たちの無言のにらみ合いが続く。
彼女の要求は、歌姫だった。
どんな理由かは知らないが、当然、彼らがそれを許すはずもない。
時間がどれくらい過ぎたのだろう、次第に空模様は大きく変わり、海が荒れだした。
刺すような冷たい大粒の雨が、船を激しく叩く。
幻術師は、深くため息をついた。
「そう簡単にはいかないか・・・・ならば選べ。・・この火拳の命か、歌姫を差し出すか」
自分たちを目の前にして、交換条件とは度胸があると言うべきか。
「この状況下では、火拳の命は私が握っている・・生かすも否も、私次第だ」
そう言ってくすくすと笑いを浮かべた女に、隊長たちの表情が変わった。
「エースも、なまえも・・どちらもやる訳がねぇだろうよい!!」
そう叫ぶと同時にマルコは青い翼を広げ、不死鳥へと姿を変え、幻術師の元へと空を舞った。
次の瞬間、大粒の雨と共に、蒼い炎は船の甲板へと叩きつけられた。
決して出来ないことだとわかっていても、願ってしまうのはなぜなのだろう。
たった一人で世界最強の男が乗る船へ乗り込んだ女は臆する様子はなく、それどころか余裕さえ感じさせていた。
「なまえがここにいるはずだ、仲間の命が惜しければ引き渡せ」
「得体の知れない人間に、そう簡単に渡すわけがないだろうよい」
招かれざる客と隊長たちの無言のにらみ合いが続く。
彼女の要求は、歌姫だった。
どんな理由かは知らないが、当然、彼らがそれを許すはずもない。
時間がどれくらい過ぎたのだろう、次第に空模様は大きく変わり、海が荒れだした。
刺すような冷たい大粒の雨が、船を激しく叩く。
幻術師は、深くため息をついた。
「そう簡単にはいかないか・・・・ならば選べ。・・この火拳の命か、歌姫を差し出すか」
自分たちを目の前にして、交換条件とは度胸があると言うべきか。
「この状況下では、火拳の命は私が握っている・・生かすも否も、私次第だ」
そう言ってくすくすと笑いを浮かべた女に、隊長たちの表情が変わった。
「エースも、なまえも・・どちらもやる訳がねぇだろうよい!!」
そう叫ぶと同時にマルコは青い翼を広げ、不死鳥へと姿を変え、幻術師の元へと空を舞った。
次の瞬間、大粒の雨と共に、蒼い炎は船の甲板へと叩きつけられた。