伸ばしたその手は蒼き世界へ
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急に、ぐいっと腕を引かれる感覚がした。
驚いて目を開くと、身体はあっという間に上へと引っ張られていく。
エースが船から叫んでいるのが見える。
マルコも、ジョズも、ビスタも、甲板にいてこちらを眺めている。
『サッチ・・・?』
「なまえちゃん!待ってろ、今引き上げるからな!』
リヤの身体を支えていたのは、4番隊の隊長だった。
どうやら、助けに来てくれたらしい。
船から投げられたロープに掴まり、ふたりは無事に船に引き上げられた。
「大丈夫かよいっ!!怪我はないかよい!」
マルコに大きなタオルを被せられ、怪我の有無を訊かれる。
大丈夫だと頷くと、みんな安心したような表情になった。
「びっくりしたぜ、なまえが海に落ちたって・・・エースの奴が真っ青になって叫んでたんだ」
助けを呼んだのはエースらしい。
お腹が空いて、部屋から食堂に行く途中に、なまえが海へ落ちて行くのを見たらしい。
能力者の隊長達でも、さすがに海には敵わない。
「エースの慌てようったらないぜ、“なまえが海に落ちた!早く助けねぇとやべぇよ!寝てる場合か!早く起きろ!”ってドア燃やしやがってよぅ・・跡形もねぇんだぜ?俺の部屋のドア・・・」
サッチの部屋の前には、黒こげになったドアらしきものが転がっていた。
しかもエースは、海に飛び込もうとしていたらしい。
能力者が海に入ったらどうなるのか、子供でもわかるはず。
重ね重ね驚いたと、呆れたような視線をエースに向けるマルコ。
そんなマルコに、あんな光景を目の当たりにしたら誰でも飛び込みたくもなると、むきになってエースは反論した。
『助けてくれて、ありがとう・・・』
「当たり前だろい?お前は大事な家族だからよい」
「困ったらいつでも、サッチ様が助けてやるからな!」
その言葉はひどく嬉しい反面、どこか複雑な気持ちも呼び起こした。
助けてくれなくても、よかったのに。
そんなことを言おうものなら、さすがにみんなの機嫌を損ねるであろうことは容易に想像がついたため、口にはしなかったが、本心であることも否定出来ない自分がいることに、なまえはひどく戸惑っていた。
驚いて目を開くと、身体はあっという間に上へと引っ張られていく。
エースが船から叫んでいるのが見える。
マルコも、ジョズも、ビスタも、甲板にいてこちらを眺めている。
『サッチ・・・?』
「なまえちゃん!待ってろ、今引き上げるからな!』
リヤの身体を支えていたのは、4番隊の隊長だった。
どうやら、助けに来てくれたらしい。
船から投げられたロープに掴まり、ふたりは無事に船に引き上げられた。
「大丈夫かよいっ!!怪我はないかよい!」
マルコに大きなタオルを被せられ、怪我の有無を訊かれる。
大丈夫だと頷くと、みんな安心したような表情になった。
「びっくりしたぜ、なまえが海に落ちたって・・・エースの奴が真っ青になって叫んでたんだ」
助けを呼んだのはエースらしい。
お腹が空いて、部屋から食堂に行く途中に、なまえが海へ落ちて行くのを見たらしい。
能力者の隊長達でも、さすがに海には敵わない。
「エースの慌てようったらないぜ、“なまえが海に落ちた!早く助けねぇとやべぇよ!寝てる場合か!早く起きろ!”ってドア燃やしやがってよぅ・・跡形もねぇんだぜ?俺の部屋のドア・・・」
サッチの部屋の前には、黒こげになったドアらしきものが転がっていた。
しかもエースは、海に飛び込もうとしていたらしい。
能力者が海に入ったらどうなるのか、子供でもわかるはず。
重ね重ね驚いたと、呆れたような視線をエースに向けるマルコ。
そんなマルコに、あんな光景を目の当たりにしたら誰でも飛び込みたくもなると、むきになってエースは反論した。
『助けてくれて、ありがとう・・・』
「当たり前だろい?お前は大事な家族だからよい」
「困ったらいつでも、サッチ様が助けてやるからな!」
その言葉はひどく嬉しい反面、どこか複雑な気持ちも呼び起こした。
助けてくれなくても、よかったのに。
そんなことを言おうものなら、さすがにみんなの機嫌を損ねるであろうことは容易に想像がついたため、口にはしなかったが、本心であることも否定出来ない自分がいることに、なまえはひどく戸惑っていた。