伸ばしたその手は蒼き世界へ
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現在の時刻はお昼過ぎ。
ただいま!と元気に帰ってきたのはチョッパー。
その後ろからカゴを背負ったルフィ、荷台を引いたサンジとフランキーが帰って来た。
昼食後、食材を拾いに出かけた4人のカゴの中にはぎっしりと食材が詰まっており、サンジが引く荷台には、果物や野菜、きのこなどの食材と、生活に必要な薪が大量に乗っていた。
泊めてもらう代わりに、エミーラの手伝いをしながら、ルフィたちは山での生活を満喫していた。
「お帰りなさい。さぁ、お茶にしましょうか」
テーブルには、エミーラ特製のお茶と焼き菓子が待っていた。
甘い香りに誘われるように全員が席に着き、ティータイムをはじめると同時に、ドアをノックする音がした。
「エミーラさん、こんにちは!!」
ドアが開く音と共に、若い女の声が響いた。
小柄で可愛らしいその姿を見た途端、サンジは俊足で飛んでいく。
「なんて美しいレディ、お名前は?」
「私はリンデルよ、よろしくね」
明らかに驚きつつも、名前を名乗ってくれたことに感激し、ひとりで大騒ぎしているサンジを、疲れた顔で見るナミ。
また始まったと呆れたように言うゾロに、サンジはたちまち機嫌を損ねて突っかかる。
リンデルは古代文字がぎっしり書かれた本を数冊、エミーラに渡した。
「遠いのにわざわざありがとうね。ちょうどお茶にしようとしていたから上がって行って。」
「お邪魔します。今日はにぎやかなのね。お客さま?」
リンデルも合流して、全員で楽しいティータイムが始まるとすぐに、急で悪いが、とフランキーがリンデルに話を切り出した。
「あたし達、闇魔術について調べているの。何か知らない?」
「え?・・・闇魔術?」
ナミの言葉に、リンデルは目を丸くして聞き返すと同時に、明らかな疑惑の目を向けた。
「あなた達、何をするつもり?」
彼女はきつめの口調で問いかけた。
この反応からすると、やはり禁断に近いものであることが容易に想像できた。
「ヤバい術だってことぐらいは知ってるが、悪用する気は全くない」
ゾロがきっぱりと言い切った。
「私達は、闇魔術を使えるようになりたい訳じゃない。解く方法を知りたいだけなんです」
「闇魔術を解く?・・・それって、闇魔術にかかった人がいるってこと?」
頷く一味を見て、少し考えてから、リンデルはゆっくり口を開いた。
「詳しいことは知らないわ。闇魔術は最悪の禁断の魔術。それしか聞いたことないもの」
やはり返ってくる言葉は同じかと誰もが思ったところに、ロビンが疑問を投げかけた。
「あなた、催眠術を学んでいると聞いたのだけれど・・・催眠術をかけた本人が、先に死んでしまった場合は・・・かけられた人の術はどうなるのかしら?」
ロビンの問いかけに一瞬考えこみ、それは考えたこともなかったわ、とリンデルは首を傾げた。
「でもそれって、あやふやな状態ってことよね。普通はかけた本人しか解けないから・・・最悪解けないのかも?」
その言葉に、全員がはっとした。
なまえに術をかけたのは、テールかランスのどちらか。
しかしふたりともこの世には、もういないのだ。
いちばん危険と言えば、危険なのかもしれない。
意思を握るはずの命令する存在がいない以上、何に従っていくのか、何をするかわからないということにもなりかねないのだ。
「催眠術を無理やり解く方法なら知ってるわ。ただ、魔術は催眠術とかとは規模が違うから・・・効くかどうかはわからないけど・・・」
彼女が告げた少しの可能性に、ルフィは藁にもすがるような表情でどうすればいいのか、と声を上げた。
「記憶を全て消すこと。それがただひとつの方法よ」
その答えに、全員が言葉を失った。
ただいま!と元気に帰ってきたのはチョッパー。
その後ろからカゴを背負ったルフィ、荷台を引いたサンジとフランキーが帰って来た。
昼食後、食材を拾いに出かけた4人のカゴの中にはぎっしりと食材が詰まっており、サンジが引く荷台には、果物や野菜、きのこなどの食材と、生活に必要な薪が大量に乗っていた。
泊めてもらう代わりに、エミーラの手伝いをしながら、ルフィたちは山での生活を満喫していた。
「お帰りなさい。さぁ、お茶にしましょうか」
テーブルには、エミーラ特製のお茶と焼き菓子が待っていた。
甘い香りに誘われるように全員が席に着き、ティータイムをはじめると同時に、ドアをノックする音がした。
「エミーラさん、こんにちは!!」
ドアが開く音と共に、若い女の声が響いた。
小柄で可愛らしいその姿を見た途端、サンジは俊足で飛んでいく。
「なんて美しいレディ、お名前は?」
「私はリンデルよ、よろしくね」
明らかに驚きつつも、名前を名乗ってくれたことに感激し、ひとりで大騒ぎしているサンジを、疲れた顔で見るナミ。
また始まったと呆れたように言うゾロに、サンジはたちまち機嫌を損ねて突っかかる。
リンデルは古代文字がぎっしり書かれた本を数冊、エミーラに渡した。
「遠いのにわざわざありがとうね。ちょうどお茶にしようとしていたから上がって行って。」
「お邪魔します。今日はにぎやかなのね。お客さま?」
リンデルも合流して、全員で楽しいティータイムが始まるとすぐに、急で悪いが、とフランキーがリンデルに話を切り出した。
「あたし達、闇魔術について調べているの。何か知らない?」
「え?・・・闇魔術?」
ナミの言葉に、リンデルは目を丸くして聞き返すと同時に、明らかな疑惑の目を向けた。
「あなた達、何をするつもり?」
彼女はきつめの口調で問いかけた。
この反応からすると、やはり禁断に近いものであることが容易に想像できた。
「ヤバい術だってことぐらいは知ってるが、悪用する気は全くない」
ゾロがきっぱりと言い切った。
「私達は、闇魔術を使えるようになりたい訳じゃない。解く方法を知りたいだけなんです」
「闇魔術を解く?・・・それって、闇魔術にかかった人がいるってこと?」
頷く一味を見て、少し考えてから、リンデルはゆっくり口を開いた。
「詳しいことは知らないわ。闇魔術は最悪の禁断の魔術。それしか聞いたことないもの」
やはり返ってくる言葉は同じかと誰もが思ったところに、ロビンが疑問を投げかけた。
「あなた、催眠術を学んでいると聞いたのだけれど・・・催眠術をかけた本人が、先に死んでしまった場合は・・・かけられた人の術はどうなるのかしら?」
ロビンの問いかけに一瞬考えこみ、それは考えたこともなかったわ、とリンデルは首を傾げた。
「でもそれって、あやふやな状態ってことよね。普通はかけた本人しか解けないから・・・最悪解けないのかも?」
その言葉に、全員がはっとした。
なまえに術をかけたのは、テールかランスのどちらか。
しかしふたりともこの世には、もういないのだ。
いちばん危険と言えば、危険なのかもしれない。
意思を握るはずの命令する存在がいない以上、何に従っていくのか、何をするかわからないということにもなりかねないのだ。
「催眠術を無理やり解く方法なら知ってるわ。ただ、魔術は催眠術とかとは規模が違うから・・・効くかどうかはわからないけど・・・」
彼女が告げた少しの可能性に、ルフィは藁にもすがるような表情でどうすればいいのか、と声を上げた。
「記憶を全て消すこと。それがただひとつの方法よ」
その答えに、全員が言葉を失った。