伸ばしたその手は蒼き世界へ
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水平線に太陽が沈みはじめた。
夕焼けの橙色と、夜の深い紺色、
世界がふたつの色に染まる黄昏時の海の上。
世界最強の男と呼ばれる“白ひげ”ことエドワード・ニューゲートが率いる白ひげ海賊団が乗る、巨大な鯨を象ったモビー・ディック号の甲板に、海を見つめるひとりの少女がいた。
今にも消えそうな儚さと脆さを夕日に重ね合わせ、
潮風に長髪を靡かせながらひとり佇むその姿は、
どこまでも美しかった。
彼女が呪われているなんて、
いったい誰が信じるのだろう。
これは邪悪な呪いに囚われた美しい歌姫と、
名高い海賊たちの物語が、始まろうとしていた。