ミスティーブルーのきらめき
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キッチンへと案内されたエースは、信じられないような出来事を聞いていた。
カイルの計画により、なまえが呪われてしまったこと。
何も出来ず、こんな状態が毎日続いていること。
「でも、どうやら・・・貴方がルフィのお兄さんだということは、さすがのカイルも知らなかったようね」
ロビンの言う通り、どうやらルフィとエースが兄弟であることは、さすがに知らなかったらしい。
げっそりとしてため息をつくその姿は、エースが知っている、活気のある麦わらの一味ではなかった。
「どうすればいいのかわからねェ・・・」
ルフィは小さく、そう呟いた。
仲間達も、決して口には出さないものの、同じ事を思っていた。
「ルフィ」
重々しい雰囲気の中、エースが口を開いた。
「なまえを、白ひげ海賊団に預けろ」
「え・・・」
予想外のエースの言葉に、全員が驚いた。
「お前らもその様子だと、全然休んでないんだろ?」
なまえは目を覚ましたら、すぐにパニックになってしまう。
そのため、誰一人としてまともに睡眠時間を取れなかった。
「なまえを助けるって言っても、お前達が身体壊しちゃどうしようもねェ。お前らが悪いと言う訳じゃない。だがその人数じゃ、なまえの面倒を見るのは厳しいんじゃないのか」
エースの言葉は、間違ってはいなかった。
確かに、今の人数では限界がある。
敵襲もいつあるか分からない。
何が起こるかわからない中、こんな状態で航海するのは危険すぎる。
「白ひげ海賊団はそれなりに人数がいる。誰かしらは必ずリヤに付いてやれる。なまえのことは俺達に任せて、ルフィ達はなまえを助ける方法を探せ」
いつまでも麻酔と点滴ばかりの生活は、あまりにも可哀想すぎる。
自由を奪われ、ただ眠って過ごすだけの日々を、誰ひとりとして望んではいない。
「別に、赤の他人に預ける訳じゃねぇんだ。ルフィの兄貴の所なら、おれは大丈夫だと思うぜ」
「白ひげ海賊団ともなれば、きっと、何かあっても大丈夫でしょう」
「今は…彼女の身の安全が第一だと思うわ」
「今の俺達にとっては・・・それが一番いい方法なんじゃねぇのか、ルフィ」
「・・・・・・」
「ちゃんと飯も食わせるし、ナース達もいる。マルコ達だっているし、何より親父がいるんだ。何も心配いらねぇよ」
やはり他人より、兄の言葉は説得力があるのだろう。
仲間達を見ると、みんなルフィに向かって頷く。
それを見たルフィも、頷き返した。
それは船を率いる、ひとりの船長の決断だった。
「エース」
海賊としては敵だ。
でも、心から信頼している、たったひとりの兄へ。
「なまえを、・・・頼む」
仲間を預けることを決意した。
カイルの計画により、なまえが呪われてしまったこと。
何も出来ず、こんな状態が毎日続いていること。
「でも、どうやら・・・貴方がルフィのお兄さんだということは、さすがのカイルも知らなかったようね」
ロビンの言う通り、どうやらルフィとエースが兄弟であることは、さすがに知らなかったらしい。
げっそりとしてため息をつくその姿は、エースが知っている、活気のある麦わらの一味ではなかった。
「どうすればいいのかわからねェ・・・」
ルフィは小さく、そう呟いた。
仲間達も、決して口には出さないものの、同じ事を思っていた。
「ルフィ」
重々しい雰囲気の中、エースが口を開いた。
「なまえを、白ひげ海賊団に預けろ」
「え・・・」
予想外のエースの言葉に、全員が驚いた。
「お前らもその様子だと、全然休んでないんだろ?」
なまえは目を覚ましたら、すぐにパニックになってしまう。
そのため、誰一人としてまともに睡眠時間を取れなかった。
「なまえを助けるって言っても、お前達が身体壊しちゃどうしようもねェ。お前らが悪いと言う訳じゃない。だがその人数じゃ、なまえの面倒を見るのは厳しいんじゃないのか」
エースの言葉は、間違ってはいなかった。
確かに、今の人数では限界がある。
敵襲もいつあるか分からない。
何が起こるかわからない中、こんな状態で航海するのは危険すぎる。
「白ひげ海賊団はそれなりに人数がいる。誰かしらは必ずリヤに付いてやれる。なまえのことは俺達に任せて、ルフィ達はなまえを助ける方法を探せ」
いつまでも麻酔と点滴ばかりの生活は、あまりにも可哀想すぎる。
自由を奪われ、ただ眠って過ごすだけの日々を、誰ひとりとして望んではいない。
「別に、赤の他人に預ける訳じゃねぇんだ。ルフィの兄貴の所なら、おれは大丈夫だと思うぜ」
「白ひげ海賊団ともなれば、きっと、何かあっても大丈夫でしょう」
「今は…彼女の身の安全が第一だと思うわ」
「今の俺達にとっては・・・それが一番いい方法なんじゃねぇのか、ルフィ」
「・・・・・・」
「ちゃんと飯も食わせるし、ナース達もいる。マルコ達だっているし、何より親父がいるんだ。何も心配いらねぇよ」
やはり他人より、兄の言葉は説得力があるのだろう。
仲間達を見ると、みんなルフィに向かって頷く。
それを見たルフィも、頷き返した。
それは船を率いる、ひとりの船長の決断だった。
「エース」
海賊としては敵だ。
でも、心から信頼している、たったひとりの兄へ。
「なまえを、・・・頼む」
仲間を預けることを決意した。