ミスティーブルーのきらめき
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ある日の真夜中。
静かな海とは正反対に、サニー号の甲板ではなまえと、サンジの姿があった。
それは、穏やかなものではなく。
『気安く私に触らないで!』
「なまえちゃん、おれ達は敵じゃない!!」
『あなたに気安く名前を呼ばれる筋合いもない!この力を渡すぐらいなら・・・私が死ぬわ!』
そう言って、夜の漆黒の海に飛び込もうとするなまえの身体を、サンジが必死に抱きしめて止めた。
「サンジ!なまえ!」
騒ぎに気付いたウソップが、甲板までやって来た。
「ダメだ・・・!!ウソップ、チョッパー呼んできてくれ!!」
彼の言われた通りに、ウソップはチョッパーを呼びに、船内へと引き返した。
暴れるなまえをサンジが無理やり抱き上げ、チョッパーが麻酔を打つ。
するとなまえはまるで何事もなかったかのように、彼の腕の中で静かに眠ってしまった。
ーこんな日が、もう何日続いているのだろう。
彼女は目を覚ませば、パニックに近い状態になってしまう。
最近は、海に飛び込もうとするようになってしまった。
サンジの食事にすら手をつけず、点滴に頼るしかない。
当然、なまえは痩せていった。
彼女にかけられた呪いの前には何も出来ず、麻酔を打って無理やり眠らせてやり過ごす始末。
いつ目を覚ますか、何をするかわからない彼女に、仲間達は、夜も眠れない日々が続いていた。
「なまえは病気じゃないんだ、なのに無理やり麻酔や点滴を打って・・・なまえがもう・・・可哀想だよ・・・!」
チョッパーが大粒の涙を流しながら訴える。
毎回、彼女に麻酔を打つのは医者であるチョッパーだ。
病気でもないのに、その腕に針を射さなければならない。
何度も何度も針を射した細い腕には、青い痣が何か所も出来ていた。
「なまえちゃんが悪い訳じゃねェ、悪いのはあいつなんだ・・・」
サンジは悔しそうにタバコを噛んだ。
彼女が悪い訳ではない。
全ては、こうなるように仕組んだ、カイルが悪いのだ。
今はこうするしかない。それもわかっている。
ここで諦めたら、彼女は命を落とすかもしれない。
次の島までは長い。
島に着くまで毎日こんな状態が続くのかと思うと、心が重い。
あまりにも非道で残酷な呪いの効果に、誰も口にはしないが、精神的には限界が近付いていた。
カイルの言った通りだ。
なまえにかけられた呪いの前に、
何も出来ない己の無力さを、一味は嫌というほど思い知らされていた。
静かな海とは正反対に、サニー号の甲板ではなまえと、サンジの姿があった。
それは、穏やかなものではなく。
『気安く私に触らないで!』
「なまえちゃん、おれ達は敵じゃない!!」
『あなたに気安く名前を呼ばれる筋合いもない!この力を渡すぐらいなら・・・私が死ぬわ!』
そう言って、夜の漆黒の海に飛び込もうとするなまえの身体を、サンジが必死に抱きしめて止めた。
「サンジ!なまえ!」
騒ぎに気付いたウソップが、甲板までやって来た。
「ダメだ・・・!!ウソップ、チョッパー呼んできてくれ!!」
彼の言われた通りに、ウソップはチョッパーを呼びに、船内へと引き返した。
暴れるなまえをサンジが無理やり抱き上げ、チョッパーが麻酔を打つ。
するとなまえはまるで何事もなかったかのように、彼の腕の中で静かに眠ってしまった。
ーこんな日が、もう何日続いているのだろう。
彼女は目を覚ませば、パニックに近い状態になってしまう。
最近は、海に飛び込もうとするようになってしまった。
サンジの食事にすら手をつけず、点滴に頼るしかない。
当然、なまえは痩せていった。
彼女にかけられた呪いの前には何も出来ず、麻酔を打って無理やり眠らせてやり過ごす始末。
いつ目を覚ますか、何をするかわからない彼女に、仲間達は、夜も眠れない日々が続いていた。
「なまえは病気じゃないんだ、なのに無理やり麻酔や点滴を打って・・・なまえがもう・・・可哀想だよ・・・!」
チョッパーが大粒の涙を流しながら訴える。
毎回、彼女に麻酔を打つのは医者であるチョッパーだ。
病気でもないのに、その腕に針を射さなければならない。
何度も何度も針を射した細い腕には、青い痣が何か所も出来ていた。
「なまえちゃんが悪い訳じゃねェ、悪いのはあいつなんだ・・・」
サンジは悔しそうにタバコを噛んだ。
彼女が悪い訳ではない。
全ては、こうなるように仕組んだ、カイルが悪いのだ。
今はこうするしかない。それもわかっている。
ここで諦めたら、彼女は命を落とすかもしれない。
次の島までは長い。
島に着くまで毎日こんな状態が続くのかと思うと、心が重い。
あまりにも非道で残酷な呪いの効果に、誰も口にはしないが、精神的には限界が近付いていた。
カイルの言った通りだ。
なまえにかけられた呪いの前に、
何も出来ない己の無力さを、一味は嫌というほど思い知らされていた。