ミスティーブルーのきらめき
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常識では考えられない目の前の状況下でも、退く姿勢を全く見せなかったのは船長だった。
その目から見て取れるものは、覇気。
「全員ぶっ飛ばす!俺たちが勝ったら、なまえを元に戻せ!!」
そんなルフィの怒鳴り声に対し、一呼吸おいた数秒後に響いたのは・・・
カイルの笑い声だった。
それもどう見てもこの場には似つかわしくない、楽しそうな笑い声。
そんな彼の様子に、全員の表情が曇る。
何がおかしいというのか。
「ちょっと待て。お前ら、何か勘違いしてないか?」
ここまで来て、一体何を勘違いしていると言うのか。
「なまえを元に戻せ、と今言ったよな?
この呪いは、“呪いをかけた本人”にしか解けないんだ」
「そんなことは言われなくてもわかってる、だからお前を」
「だから、いつ“俺が”かけたと言った?」
サンジの言葉を遮り、カイルがそう口を開いた。
「なまえが闇魔術にかかっているのは確かだ。でも、“俺がやった”とは・・今の今まで一言も言った覚えはないが」
「えっ・・・」
ロビンの動きが止まった。
「レイスは言ってなかったか?“俺を倒せば後悔する”と・・・」
「おい、まさか・・・」
頭をよぎったのは、今の今まで考えもしなかった、
《もう一つの可能性》。
思い返せば、確かに彼は・・・レイスはそう言っていた。
あれは、“そういう意味”だったとしたら。
今になってその意味がわかったとき、
頭を殴られたような衝撃に襲われる。
そう、なまえに呪いをかけたのはカイルではなくー
レイスだったのだ。
最初から、こうなるように仕組んでいたのだ。
なんて卑怯なの、と思わず声を上げたナミに、カイルは心外だと、吐き捨てるように言った。
「レイスはわざわざ忠告してやったんだ。それを無視したのはお前らだろ?それどころか、あいつを散々痛めつけた。責められる意味がわからないが」
何が悪いのかと、開き直るような様子でさらりと言ってのけるその態度に、一味の怒りのボルテージは上がるばかり。
「お前、ふざけるな!!」
「俺を殺すか?別に構わない。今、確かなのは・・・なまえは元には戻らない。
なまえを元に戻せる唯一の存在、レイスを倒したのは、お前らだ」
その言葉に更に怒りの色を浮かべるルフィだが、カイルは至って冷静だった。
どちらにせよ、レイスは病気で永くはなかったのだ。
早かれ遅かれ、この結末になっていたのだろう。
自分の手を下すことがなくとも、万が一、カイルが命を落としたとしても。
すべてはカイルの思惑通りに事が進む。
そう、何もかもが、仕組まれていた。
「己の無力さを思い知れ。今のお前たちに・・・なまえは救えない」
その目から見て取れるものは、覇気。
「全員ぶっ飛ばす!俺たちが勝ったら、なまえを元に戻せ!!」
そんなルフィの怒鳴り声に対し、一呼吸おいた数秒後に響いたのは・・・
カイルの笑い声だった。
それもどう見てもこの場には似つかわしくない、楽しそうな笑い声。
そんな彼の様子に、全員の表情が曇る。
何がおかしいというのか。
「ちょっと待て。お前ら、何か勘違いしてないか?」
ここまで来て、一体何を勘違いしていると言うのか。
「なまえを元に戻せ、と今言ったよな?
この呪いは、“呪いをかけた本人”にしか解けないんだ」
「そんなことは言われなくてもわかってる、だからお前を」
「だから、いつ“俺が”かけたと言った?」
サンジの言葉を遮り、カイルがそう口を開いた。
「なまえが闇魔術にかかっているのは確かだ。でも、“俺がやった”とは・・今の今まで一言も言った覚えはないが」
「えっ・・・」
ロビンの動きが止まった。
「レイスは言ってなかったか?“俺を倒せば後悔する”と・・・」
「おい、まさか・・・」
頭をよぎったのは、今の今まで考えもしなかった、
《もう一つの可能性》。
思い返せば、確かに彼は・・・レイスはそう言っていた。
あれは、“そういう意味”だったとしたら。
今になってその意味がわかったとき、
頭を殴られたような衝撃に襲われる。
そう、なまえに呪いをかけたのはカイルではなくー
レイスだったのだ。
最初から、こうなるように仕組んでいたのだ。
なんて卑怯なの、と思わず声を上げたナミに、カイルは心外だと、吐き捨てるように言った。
「レイスはわざわざ忠告してやったんだ。それを無視したのはお前らだろ?それどころか、あいつを散々痛めつけた。責められる意味がわからないが」
何が悪いのかと、開き直るような様子でさらりと言ってのけるその態度に、一味の怒りのボルテージは上がるばかり。
「お前、ふざけるな!!」
「俺を殺すか?別に構わない。今、確かなのは・・・なまえは元には戻らない。
なまえを元に戻せる唯一の存在、レイスを倒したのは、お前らだ」
その言葉に更に怒りの色を浮かべるルフィだが、カイルは至って冷静だった。
どちらにせよ、レイスは病気で永くはなかったのだ。
早かれ遅かれ、この結末になっていたのだろう。
自分の手を下すことがなくとも、万が一、カイルが命を落としたとしても。
すべてはカイルの思惑通りに事が進む。
そう、何もかもが、仕組まれていた。
「己の無力さを思い知れ。今のお前たちに・・・なまえは救えない」